96条改憲大反対
元自民党幹事長
古賀 誠さん

福岡県瀬高町(みやま市)生まれ。
80年衆議院初当選、運輸相、自民党幹事長等歴任。
日曜版インタビュー

 古賀誠・元自民党幹事長が日曜版のインタビューに応じ、安倍晋三首相が進めている憲法96条改訂に反対する見解を明らかにしました。

平和主義は
「世界遺産」

 私は、憲法改正の勉学、研究、学習、議論はやってもいいが、改正は慎重でなければならないという立場です。

 現行憲法の平和主義、主権在民、基本的人権という崇高な精神は尊重しなければならない。
平和主義は「世界遺産」に匹敵すると私は講演でも話しています。

ハードル下げるるな
憲法は最高法規だ

 96条を変えて憲法改正手続きのハードルを下げるということは、私は認めることができません。
絶対にやるべきではありません。

 憲法は最高法規です。
他の法規を扱う基準と違うのは当然でしょう。
改正発議が「各議院の総議員数の3分の2以上賛成」という規定は当然です。
諸外国でも、憲法改正のハードルは高くなっているじゃないですか。
 
今日あるのは
根底に平和憲法

 私は、「宏池会」の今年4月の会合でも「今日の日本があるのは、平和憲法が根底に強く存在していたということだけは、忘れてはならないと」と挨拶しました。

 特に9条は平和憲法の根幹です。
その精神が一番ありがたいところで、だから「世界遺産」と言っているのです。
平和主義は絶対に守るべきだと思っています。

 ここがあなたがたと違うでしょうが、自衛隊は9条2項を1行変えて認めればいい。
ここは国民的議論をすればいい。

■母の背中を見て