自民党の牙城が
大きな変化

 一人の「しんぶん赤旗」読者もいなかった熊本県の山間部で、入党する人が増えています。
4.5.6月の3ヶ月で22人。
自民党の牙城だった町で・・・。

共産党への見方が
一変、入党決意

 熊本県芦北町。
人口約2万人の町。

 上原(22世帯)で5月26日夜開かれた、日本共産党の集い。
志位委員長のビデオを視聴後、区長の渕上米作さん(64)が語りました。
 
 「共産党の坂本登町議を知り、市田書記局長の八代市での演説を聞き、共産党への見方が一変しました。
最も信頼できる党だと確信し、入党しました。
皆さんも共産党に入って、一緒に闘いましょう」

 渕上さんも5月に入党したばかり。
隣の黒岩地区(43世帯)で開かれた集いで、坂本登町議(52)の訴えに応じたのです。

宣伝活動が
街の話題に

 2年前、入党したばかりの坂本さんの徹底した宣伝活動が街の話題になりました。
インターネットでとった志位委員長の演説をテーマごとに短く編集し、宣伝カーで流す。人がいないところでは歌も歌って――。

 「宣伝カーと赤いユニホームでケタ違いの宣伝をしました」

 自民党系議員が圧倒的に多い町議会に、史上初めての日本共産党町議が誕生しました。

山間地に患者

 坂本町議が昨年1月、水俣病認定問題で議会報告のビラを配りました。
住民から、「私もこういう症状があるんだけど」との声が出ました。

 坂本町議は、昨年10月、水俣協立病院の協力で住民検診を行ないました。
39人受診し、37人に、水俣病の症状が認められました。
行商人が売りに来ていた魚のためと推定されます。

 今年3月、市田書記局長が参院環境委員会で、黒岩・上原の地名を挙げて「山間部にも患者がいる」と、地域や年齢による政府の水俣病救済の線引きを批判し、幅広い救済を求めました。
坂本さんは、市田質問のDVDを見る集いを開催。
市田氏が何度も「黒岩、黒岩」と紹介する姿に、お年寄りが涙ぐみました。

 こうして両地区で約60人が水俣病の認定申請をしました。

■入党続出のワケ