前進させた得票数

この歴史的選挙で
日本共産党は、比例代表
選挙で9議席を獲得し、
現有議席を確保する
事が出来ました。

投票率が上がるなかで、
得票率は前回総選挙の
7.25%から7.03%に
後退したものの、
得票数は491万9千票から
494万4千票へと前進
させる事ができました。

比例代表選挙で、
得票数を前進させたのは
民主党をのぞけば、
日本共産党だけでした。

大キャンペーンの下で

歴史の新しい扉を
開く選挙でしたが、
わが党にとって試練の
選挙でもありました。

「自公政権ノー」の
激しい風は、
日本の政治を前に
動かす流れであり、
私達と志を共有する
流れであります。

この流れが
「二大政党」の
「政権選択」という
大キャンペーンの下で、
民主党への支持に集中し
わが党の前進をはばむ
「圧力」となった事も
事実でありました。

価値ある2万票の得票増

私達が得た494万票は、
前回票に2万票余を
積上げたというだけの
ものでは決して
ありません。

メディアの出口調査の
結果を見ると、
比例選挙でわが党支持者
の約12%が民主党に
流れたとのデータが
あります。

そうした人々は、
「自公政権を倒したい」
という思いからの
ものでしょうし、
引続きわが党を期待を
もって見てくれている
人々だと思います。

同時に、おそらく
100万余という規模で、
新たにわが党に
投票してくださった
人々が生まれた。

全国各地から、保守層も
含めて初めて日本共産党
に思い切って投票したと
いう声が数多く
寄せられました。

全国の党と後援会の
皆さんの大奮闘の結果が
この2万票余の得票増だと
いう事を、私は強調した
いと思うのであります。

わが党への共感と期待

街頭演説でも、
「マニフェスト」が
次々と受け取られ、
演説を聞きながら
「マニフェスト」を
真剣に読む姿が、
全国どこでも
共通して見られました。

選挙後、党本部にも
多くの激励が
寄せられておりますが、
「政権交代は
本当に良かった。
建設的野党として新政権
の監督をお願いします」
等わが党に投票は
していないと思われる方
からの激励も
少なくありません。

わが党を支持して
下さった方々の外側に、
日本共産党に共感と期待
を寄せて下さってている
少なくない人々が
生まれていることも、
多くの方々が感じられて
いる事では
ないでしょうか。

全国のみなさんに感謝

激しく厳しい
選挙戦の条件のもとで
比例での得票を伸ばして
494万票を得たのは、
善戦・健闘といって
よい成果では
ないでしょうか。

わが党の場合、
「風」頼みではない、
自らの草の根の力で
勝ち取った成果で
あることは、
とりわけ重要では
ないでしょうか。

支持してくださった
国民のみなさん、
奮闘して下さった全国の
仲間のみなさんに、
重ねて心からの感謝を
申し上げるものです。

また、昼夜をわかたぬ
奮闘をされた全国の
比例代表候補者、
小選挙区候補者皆さん
支えてくださった
全ての方々に、この場を
お借りして、心からの
敬意と感謝の気持ちを
お伝えするものです。

政治論戦を共通の確信に

わが党が自公政権退場の
先頭に立つという
断固たる立場を
表明したことは、
圧倒的多数の国民との
対話の扉を開くものと
なりました。

また、わが党は、
21世紀の日本の進路として
「二つの旗印」――
「ルールある経済社会」、
「憲法9条を生かした
平和外交」を掲げて
たたかいましたが、
自公政治に代わる新しい
日本のビジョンを掲げて
選挙をたたかったのは、
日本共産党だけでした。

わが党が、民主党中心の
政権ができた場合には
「建設的野党」として
奮闘すると表明した事は
多くの国民に新鮮な共感
をよびおこしました。

私達が展開した
政治論戦が、国民の
皆さんの気持ちにそった
攻勢的な訴えとして、
善戦・健闘を支える
力になったことを
おおいに共通の確信に
しようではありませんか

■強く大きな共産党へ
◆党創立87周年記念講演