陰暦10月初めての亥の日に祝い食べる普通の丸餅(関東ではのし餅)。たとえば白・赤・黒の3色の小さな餅に、しのぶなどの添え花をして檀紙や奉書で包み、紅白の水引を1本又は2本かけます。これをお亥猪包みとかいいます。もともと宮中の行事菓子で、召し上がるのではなくお守りのようなものだったといいます。そしていつしか民間に伝わり、亥の日に餅をつき神仏に供え、この餅を食べると無病息災が叶うという風習が伝わっています。また亥は猪に通じるため、猪の多産にあやかり子孫繁栄を願ったりする意味もあるようです。