1月。新しい年を迎え、この一年の健康と幸せを皆で祈ります。このハレの日に相応しいのが”鏡餅 ”です。お餅は私達の先祖が創り出した和菓子のルーツといえるのではないでしょうか・・・
 また最近人気が上昇してきたお菓子に花びら餅があります。白地にほんのり透けて見える紅色に新春の寿ぎが感じられるのが人気のもとでしょうか。

* 鏡餅・・・大小一対の餅を丸い山型に作り、お正月の床の間や神棚に飾ります。このときに縁起物として板昆布・ダイダイ・ウラジロなどを飾りとしてのせます。地方によると畑の「ふち」に祭壇を設けて、鏡餅を供える所もあります。田の神と共食をし、秋の豊作を願う意味のものです。

そうして1月11日、「鏡開き」が行われ、飾られた鏡餅を家族一同で下げ、槌を用い刃物を使わず手で割って、雑煮・汁粉にして食べます。縁起をかつぎ欠くとか割るとか言わず「開く」といったわけです。



*花びら餅  丸い白餅(あるいは求肥)の上に紅の菱餅をのせ、味噌餡と砂糖煮にしたごぼうを置き、半円上に折り畳んだもの。
 宮中や神社等の正月行事にちなむもので、明治時代に裏千家が宮中より許され発釜(新年に初めて行う茶事)煮使うようになったと伝えられます。最近では12月末から新年にかけてデパート等でよく見かけるようになりました。