五品嶽城跡(県指定 史跡)
この城跡は,備中・伯耆との国境に近い東城盆地を望む位置にある中世末期から近世初期(17世紀)にかけての山城である。五本竹城,世直(よなおし)城とも言われ,中世には宮氏,佐波氏が,ついで福島氏の城代である長尾氏が居城した。五品嶽城は,宮氏の築城による中世遺構の上に佐波氏・長尾氏による石垣,櫓,瓦葺建物などの近世初頭の技術が加えられている点にも特色がある。近世初頭以降は手が入っておらず完全に近く保存されており,学術的に貴重である。