板井谷のコナラ(県指定 天然記念物)
丘陵南西斜面,海抜約530mのところに樹高約30mの大きな樹冠を広げ,一際目立って生育している。主幹はやや南東に傾き,地上4.5mで2支幹に分かれる。主幹は,両側に浅い溝がある楕円柱状で,2本の木が癒着したようにも見えるが,確定はできない。
コナラは日本(北海道,本州,四国,九州)と朝鮮半島に広く分布し,広島県でもごく普通に見られる落葉広葉樹である。昔から,薪炭材,シイタケ栽培のほだ木,その他の用材として利用されてきたので,全国的にも大木は少ない。