塩原の大山供養田植(国指定 重要無形文化財)
備北地方には大山信仰による供養田植が残っているが,その中で最も古い形を残しているのがこの大山供養田植である。
この田植は,大山小屋を作り,神仏混淆の祭式によって牛馬の供養とその安全を願う大山神社の信仰に基づくもので,代掻き(しろかき)達は花宿から繰り出す飾り牛を追いながら,牛追掛けを唄い,早乙女は石神社にて田踊りをおどり,唄いながら花田へと行進する。飾り牛は大山下小屋を潜って代を掻き,早乙女はサゲ棟梁の指揮の下で太鼓に合わせて挿秧(そうおう)する。この形式は非常に古く,備北地方で中世以来行われていたと思われる姿をよく伝えている。4年毎に開催。次回は平成22年の予定