身を切らされる民意

 野田首相は、衆院比例定数80削減の法案を通常国会に提出することを決めました。

 比例代表部分はもっとも民意を反映する部分です。
それを削減すれば、大政党に有利な小選挙区制による民意のゆがみを極端に拡大することになります。

 野田首相は「身を切る覚悟」と述べていますが、身を切らされるのは「国民の民意」です。

政党助成金を廃止を

 比例定数80減で削減される経費(議員採否、立法事務費、秘書給与)は、約56億円ほどです。
政党助成金は320億円。
制度導入以来今日まで日本共産党以外の各政党に2千億円を越す国民の税金が交付されています。

 この政党助成金を廃止すれば、国会議員80減どころか議員457人分の経費削減になります。
残念ながら、日本共産党以外の政党やマスコミがこの問題に言及していません。

政党の堕落もたらす

 日本共産党は、支持政党にかかわらず、国民の税金を山分けする政党助成金が国民の思想・信条の自由を侵し、政党の堕落をもたらすとして、一貫して廃止を主張。
受取りを拒否しています。

◆12年2月号
◆今日は植木