ドラマの舞台は広島の呉。 亡き父は戦時中、 呉の近くの海軍兵学校に入校しました。 広島に原爆が落ちたとき、 父はちょうど校庭にいてキノコ雲を見て、 その後、 広島に行き、 亡くなった人たちの遺体を運んだりしたそうです。 服もボロボロ、 皮膚も焼けただれた人たちがたくさんいて、 あまりにも悲惨だったからでしょうか、 私が小学生の時に、 たった一度だけ話してくれました。 平和を願い、みんなの幸せのために活動してきた父のことをしみじみと思い出しました。 一度呉をたずねてみたいです。
平和な世界というのは、 戦争がないということだけではなくて、 一人ひとりの願いやささやかな幸せが大切に守られている世界なのだなと、 改めて感じられたドラマでした。 赤旗日刊紙 11年8月22日号 ◆核廃絶と原発 ◆読者の広場 |