全会一致で核廃絶決議

2009年6月18日(木)
「しんぶん赤旗」


参院は21年6月17日の
本会議で「核兵器廃絶
に向けた取組みの強化を
求める決議」を全会一致
で可決しました。

6月16日の衆院本会議で
可決された決議では、
「わが国は、唯一の被爆
国として、世界の核兵器
廃絶に向けての
先頭に立
行動する責務がある」と
していました。

参院では、その部分に
「わが国は、唯一の被爆
国として、これまで世界
の核兵器廃絶に向けて、
1994年以来、国連総会へ
『核兵器の究極的廃絶に
向けた核軍縮』決議案提
出など、先頭に立って
活動してきた」と
いう文言が
書き加えられました。

日本共産党は案が示
された段階で、
「この部分は
同意できない。
全会派が一致できる
決議にするべきだ」と
この文言の
削除を求めましたが、
受入れられませんでした

このため「共同提案には
加わらないが、決議全体
の趣旨は、日本として
核兵器廃絶に向けた
取組み強化を呼びかけて
いるものなので、
賛成する」という
態度をとりました。

共同提案に加わらない

日本共産党の
井上哲士参院
国対委員長は、
本会議後に記者会見し、

「日本政府が国連総会に
出してきた『
究極的廃絶決議案』は、
核兵器廃絶を究極の
彼方に追いやるもので、
被爆者団体をはじめ、
国際的にも批判が
あったものだ」と
指摘しました。

また、井上氏は、
「究極的」という言葉が
日本の決議案から外れた
02年以降も、
核兵器使用禁止条約の
制定や交渉にむけての
言及は一切なく、
国連総会で
マレーシアやインド等が
提出した核兵器使用禁止
に向けた措置が
入っている決議案に、
日本政府が棄権している
ことを紹介。

「日本政府が、唯一の
被爆国として核兵器廃絶
の先頭にたってきたとは
およそいえない。

しかも、オバマ米大統領
演説のように、
世界が現実の問題として
核兵器廃絶に向かって
いこうとしているときに
あえて『究極的』と
書き込むことは、
世界の流れにも合わない

せっかく衆院で全会派
共同提案できたのに、
参院で全会派が
一致できないものを
持ち込むやり方を
とったことは残念だ」
と述べました。

◆こんにちは植木トップへ