志位委員長の会見

日本共産党の
志位和夫委員長は
4月30日、国会内で
記者会見し、
オバマ米大統領宛に
送った書簡の内容
について、次のように
のべました。

核兵器廃絶の一点で

私が、書簡を送ろうと
考えたきっかけは、
4月5日、オバマ大統領が
プラハで、核兵器廃絶を
世界によびかけた演説が
きわめて重要だと
考えたからです。

わが党は、唯一の
被爆国・日本で、
核兵器廃絶をめざして、
国民とともに
たたかいつづけてきた
政党です。

そういう政党として、
核兵器廃絶という
人類的課題の
一点にしぼって、
私たちの考えと要請を、
書簡の形で伝える
ことにしました。

3つの言明に注目

一つは、
米国が
「核兵器のない世界」
――核兵器廃絶を
国家目標とすると
初めて明示した事です。


二つは、
広島・長崎での
核兵器使用が、
人類的道義にかかわる
問題であることを
初めて表明し、
その立場から核兵器廃絶
にむけた責任について
語っていることです。

三つは、
「核兵器のない世界」
にむけて、世界の
諸国民に協力を
よびかけている事です。

私は、次のように
表明しました。

「あなたが米国大統領
としての公式の発言で、
こうした一連の言明を
行われたことは、
人類にとっても、
私たち被爆国の国民に
とっても、歴史的な
意義を持つものであり、
私はそれを心から
歓迎するものです」

国際交渉の開始を

私は、大統領が
演説のなかで
「核兵器のない世界
」の実現は
「おそらく私が
生きているうちには
無理だろう」と
のべたことについて、
これは「同意する
わけにはいきません」と
率直に書きました。

国連が1946年に行った
総会決議第一号は、
米国、ソ連、フランス、
イギリス、中国、
カナダの共同提案により
全加盟国の賛成で
「原子力兵器など一切の
大量破壊兵器の廃棄」に
取組む事を決めています

交渉の開始、合意、実行
までには、多くの時間が
かかるかもしれません。

しかし、取り組む前から
「生きているうちには
無理だろう」というのは
早いと思います。

いま重要なことは、
核兵器廃絶を正面の主題
にした交渉をよびかけ、
開始する事であり、
その意思さえあれば
すぐにでも
とりかかれるはずです。

私は、「いま大統領が、
『核兵器のない世界』を
めざすイニシアチブを
発揮することは、
前人未踏の挑戦への
最初の扉を開くものに
なるでしょう」とのべ、

「私は、大統領に、
核兵器廃絶のための
国際条約の締結を
めざして、国際交渉を
開始するイニシアチブを
発揮することを、
強く要請するものです」
とのべました。

ここが書簡の要請の
一番の中心点です

■核兵器廃絶の目標で
◆人類的課題の1点で
◆あらゆる努力尽くす