ひめゆり学徒生存者
木村 つる

この映画は
生き残った者の
真実の叫びであり

亡くなった友への
心の奥底からの
鎮魂の思いを
綴ったものです。

生存者のほとんどが
80歳を超えました。
いつかは消えて
なくなります。

でも
何年たっても
この映画は
ひめゆりの記憶を
後世に確かに語り継ぐ
大事な財産に
なるだろうと
信じています。

長い沈黙を保ってきた
監督 柴田昌平

第二次世界大戦末期
沖縄では住民を
巻き込んだ地上戦が
展開されました。

15歳から19歳の
女子学生たちも
戦場に動員され、

献身的な看護活動の末、
多くがなくなりました。

「ひめゆり学徒隊」です

あまりにもむごい体験を
経て生きのびた生徒達の
多くは、戦後沈黙を
保っていました。



表面的な理解に愕然と

繰返し映画やテレビ、
舞台で取り上げられ、
「聖なる人々
殉国美談
反戦の語り部・・・・」

様々なイメージが
「ひめゆり」には
付きまとっています。

私自身には重すぎる
テーマでした。

ひめゆりの生存者の
方々にお会いして
みると、私が
解った積りに
なっていたのは

余りにも表面的な事に
過ぎないと気づき
愕然としました。


今も続いている記録

ひめゆり学徒たちの
思いと体験は、

マスコミ等伝える側の
思いが強すぎ、
かえってきちんと
耳を傾けて
もらえなかったり、

断片として切り取られ
伝えられることが
多かったのです。

沖縄の親戚の家に
泊り込んで、
彼女達の証言に
じっくりと耳を
傾ける日々が
始まりました。

果てしない記録は
今も続いています。

■一生のお願い