ふんどしをはずして

「中国人に変装して敵軍
の背後に入り込み
情報収集をしていた。

日本男児の象徴である
ふんどしもはずした。

発覚したら国際法違反が
問題になるから
日本人だと分かるものは
一切身につけなかった」

久保田哲二さん(86)
=広島県呉市在住=は
第39師団直属の小隊長
として行った謀略活動に
ついて語り始めました。

攪乱任務の挺身隊編成

第39師団は1944年
中国軍の情報収集と
後方での攪乱を任務
とする挺身隊編成計画。

各部隊から60人を選抜し
大本営情報部出身の
将校等が3ヶ月間
教育しました。

スパイ活動の仕方や奇襲
暗殺、謀略、爆破等。
中国語は
現地で覚えました。

老婦人ら湯茶で接待

中国軍の軍服に
中国製の銃で身を固めた
久保田さん率いる小隊は
ある部落に入りました。

久保田さんらを中国軍と
思い込んだ老婦人5人が
湯茶まで出して
接待しました。

婦人ら井戸に投込み殺害

小隊はその部落に宿泊。

翌朝出発前
久保田さんらは

5人の老婦人を
井戸に投げ込み
上から石や家具を
投げ入れて殺害しました

■挺身隊の存在隠すため