「メンタルタフネスになる為のココロの整え方」 〜 心の免疫力を高めよう 〜 もし、あなたが人前でスピーチをするとして、どの様なことを考えるでしょうか? 次の中で一番近いモノを選んでみましょう。 @みんな感じの良い人達だ。興味を持ってくれたら嬉しいな。 A何だか気難しそうな人達が多いな。でも質問には丁寧に答えよう。 B何だか気難しそうな人達ばかりだ。答えられない質問が出たら心配だ さて、Bを選んだとしたら、無駄な緊張からストレスを溜める性格と言えましょう。人は、その状況の困難さではなく、それをどのように受け留めたかで、ストレスの強弱が決まります。タフな方は、肯定的で客観的で多選択的で、そして柔軟な考え方をします。 年配の方々のタフネスのイメージは、「男は黙って○○ビール」の三船俊郎さんや高倉健さん、菅原文太さんだったかもしれません。無駄口を叩かず、黙って堪え忍び、愚直で真っしぐらな感じとでも言いましょうか。 あなたの“メンタルタフネス”は如何なイメージですか? 『何事にもひるまず、弱音を吐かず、くじけず、へこたれず、投げ出さず、こつこつと最後までやる』そんな感じでしょうか? でも本当は、少し違うようです。「何事にも囚われの無い、柔軟な考え方が出来る人」つまり、次の様な「認知の歪み」の無い人こそが“メンタルタフネス”なのです。 A些細なことにもこだわる完璧主義 B ごく僅かな現象でも過度に一般化する C根拠の無いことを否定的に推論する D悪い出来事を自分に結び付ける E情報の選択がいびつで一方的 F先々を推論し結論を決めつける G些細なことでも拡大解釈をする H重要な事を過小評価する I理屈より好嫌の感情で決めつける J「こうすべきだ」と価値観を押しつける K オール・オア・ナッシングで決めてしまう L 自他の責任の所在に偏りがある 更に、人から認知の歪みが有ることを指摘されてもひるまず落ち込まず、あるがままを認められる人です。 囚われのない考え方の持ち主は、頑張る事はしますが、頑張り過ぎて壊れる事にはなりません。手の抜き方も心得ていますし、いざとなれば、他人に頼ることも厭いません。自分に湧き出る自然な感情を大切にし、涙を流すことも恥ずかしいとは思いません。「あるがまま」を認めているのですから。 そんな人は、 「人事を尽くして天命を待つ」 「人間万事塞翁が馬」 の心境を心得ています。 一生懸命に努力はするが、「不可抗力」もある。世の中、何が起こるか予測し難い。だから、『自分は今、最大限の努力はする。しかし、後は天命に委ねるだけだ』と言う気持ちを持っています。幸も不幸も同じように訪れるが、「物の取りようで如何様にも考えられるモノだ」とも知っています。この様な方は、物への執着も少なく、他人に対しても寛大です。 何故、そのような境地に至るのか?それは幼少期より沢山愛され、大切にされ、重要だと思われ、裏切られても慰めてくれる友がおり、小さな独自の成功体験を重ね、それでも為し難い喪失感に遭遇した経験のたまものでしょう。依存したり、回避していてはタフネスには至りません。頭ごなしに怒る人も決してタフネスではありません。弱みを見せまいとする虚勢なのです。 どうぞ、“メンタルタフネス”を職場で探してみて下さい。あなたの職場にも大勢いる筈です。あなたもその方と同じように仕事生活の日々を楽しく過ごしてみませんか?タフネスになれずに緊張しやすい方、お困りでしたら、生活相談室にご連絡ください。此処では、そんなあなたを変革するお手伝いもしております。 |