綱領を手に語ろう

 いま一つの「要」は、綱領にそくして、
「日本共産党はどういう日本をつくるのか」という
「日本改革の方針」を力強く示し、
日本の将来を大いに語り合うことであります。

 「二大政党」の壊れ方の特徴は、個々の問題で打開の方策を示せないということだけではありません。
「いったいどんな日本をつくるのか、ビジョンがさっぱりない」。
ここに国民から寄せられている批判の中心があり、国民のなかに広がる閉塞感、政治不信の根源があります。
それだけに、私たちこそが、綱領を手に、21世紀の新しい日本のビジョンを語り、希望を語ろうではありませんか。

二つの異常にメスを

 異常な対米従属、大企業・財界の横暴な支配という
「二つの異常」にメスを入れる改革に踏み出してこそ、閉塞状況を打開することができる。
この古い枠組みから抜け出す、根本からの改革をすすめたら、日本にどういう新しい展望が開けるか。
大いに語ろうではありませんか。

安保条約なき未来

 日米安保条約をなくしたら、どういう未来が開けるか。
空母打撃群も含めて5万5千人もの在日米軍が日本から撤退し、大軍縮が起こります。
日本は、憲法9条をもつ国として、東アジア地域の軍縮の先頭に立ち、平和と安定に貢献することができるでしょう。
米軍への「思いやり予算」だけでなく、年間7000億円もの米軍維持経費から解放され、国民の福祉と暮らしにあてることができます。
支配・従属に終止符を打ち、
対等・平等となってこそ、
アメリカとの真の友好関係を築くことができます。

ルールある経済社会

大企業の横暴を抑え「ルールある経済社会」を築くことは、日本をどう変えるか。
人間らしい雇用が保障され、
中小企業、農林水産業再生への道が開かれ、
貧困と格差の打開にむけた画期的な展望が開かれるでしょう。
日本経済を、長期にわたる停滞と衰退から脱出させ、家計・内需主導の健全な発展の軌道にのせることが初めて可能となるでしょう。

躍進の大きな原動力

 1990年代後半の日本共産党の躍進の重要な教訓は、住専問題や消費税増税問題などで党の値打ちを際立たせただけではありません。
「日本共産党はどういう日本をつくるのか」――「日本改革の方針」を正面から語り抜いたことが、躍進の大きな原動力となったことは、重要な教訓であります。

綱領宝に道切開こう

 あの時代と比べても、支配勢力の行詰まりは極限に達し、21世紀の展望どころか、明日の見通しさえ定かでなく、一寸先は闇という状態になっている。
私たちが、新しい綱領という「宝」を力に、「日本改革の方針」を縦横に語る、さらに未来社会の展望、日本共産党の全体像を語ることは、いよいよ重要となっています。

 みなさん。
党創立90周年の今年、日本共産党こそ、真の変革の党だという真価をきわだたせ、知恵と力をあわせて躍進への道を切り開こうではありませんか。

◆不屈の気概
◆新しい歴史作ろう
◆強く大きな党を