二大政党崩壊始まる

 「政権交代」にかけた国民の期待――「自民党政治を変えてほしい」という願いは、3代にわたる民主党政権によってことごとく裏切られました。
野田政権にいたって、「民主党の自民党化」は完成し、
「二大政党による政権選択」という枠組みそのものが成立たなくなりました。
民主も自民もまったく同じ、どっちもダメとなれば、「どちらかを選べ」といわれても、国民は選びようがありません。
全国どこでも、「二大政党」の基盤の大崩壊がはじまっています。

暴走続ける野田政権

 野田政権は、米国・財界にいわれるまま、なりふりかまわず、暴走を続けています。
政府・与党は、消費税大増税を、衆院比例定数削減と一体にすすめる方針を決めましたが、最悪の大増税と民主主義破壊をセットですすめる暴挙は絶対に許すわけにはいきません。

 沖縄県民の総意を踏みにじり、新基地建設にむけた環境アセス評価書を、宅配便で送りつけ、それが失敗すると午前4時に沖縄防衛局長が県庁の守衛所に段ボール箱を持ち込むという、前代未聞のやり方で沖縄に押付けたことは、県民の激しい怒りを呼び起しています。

 TPP参加にむけて、米国との水面下での交渉が開始されていますが、米国議会からは、コメ、牛肉、郵政などで、対日要求が押付けられ、国民の怒りが広がっています。

展望示す決意

 野田政権は、いまや「自民党以上に自民党的な政権」となり、国民に何らの展望を示せないまま暴走をつづけ、難破船から逃げ出すように離党者が続出し、自己崩壊をはじめています。
日本共産党は、激動の年の幕開けにあたって、野田政権と正面から対決し、日本の政治の閉塞を打ち破る展望をあらゆる分野で堂々とさし示して、たたかいぬく決意を表明するものであります。

◆増税打破反対大闘争
◆新しい歴史作ろう
◆強く大きな党を