不破哲三著『マルクスは
生きている』の著書紹介
をしている森田実さんの
「言わねばならぬ」

2009.5.31(その3)
から抜粋して、
紹介します。

読んでほしい大変な力作

久しぶりに良書を読んだ
充実感を感じている。
大きな知的刺激を受けた

不破さんの高い能力に
敬意を表したい。

不破哲三氏の新著
『マルクスは生きて
いる』を読了した。

マルクス主義のすぐれた
解説書であるが、
それだけにとどまらない

19世紀の巨人
カール・マルクスを
見事に現代に
甦らせている
大変な力作である。

いま、全国民に
読んでほしい書物の
一つである。

われわれはいまこそ
マルクスを
学ぶべきだと思う。

共産党除名の私が

18年ほど前の総選挙の時
私はTBSの「筑紫哲也
ニュース23」で政治解説
を行っており各党党首へ
のインタビューを
担当した。

自民党などすべての
政党は快く引き受けて
くれたが、共産党の
広報窓口は「森田ではな
く筑紫さんならOK」と
回答してきた。

おそらく共産党本部の
広報係は、ずっと昔の
1958(昭和33)年に
日本共産党中央委員会が
「反党分子」として
私を除名したことに
こだわりをもっていた
のであろう。

私のほうは何十年の前の
ことなのでこだわりは
まったくなく、ほとんど
忘れてしまっていた。

結局、不破委員長への
インタビューは江東区の
選挙事務所で行ったが、
不破委員長は
率直で誠実だった。

学生時代の交流

私が駒場(東大教養
学部)の「細胞」に所属
していたときのことだ。

「本郷(学部)の連中の
活動が鈍い。
活を入れにいこう」と
いうことになり、
本郷と駒場の細胞指導部
の合同会議を行った。

このとき理学部の代表が
上田さん(不破さんの
本名)だったと
記憶している。

いかにも頭のよさそうな
(ホンモノの秀才)紳士
という印象を受けたこと
を覚えている。

不破さんがやってくれて

今回、不破さんの新著
『マルクスは生きて
いる』を読んで、
やはり不破さんは
秀才であり大きな
人物だと感じた。

この数十年、マルクスは
世間から不当な扱いを
受けていた。

私のような昔の
マルクス・ボーイですら
マルクスは世界の
思想史上もっと正当に
評価されるべきだと
思っていた。

最近は、誰も
やらなければ自分で
やろうとまで
考え始めていた。

だが、不破さんの
この本を読んで、
これは私の仕事ではない
と思い断念する事にした

不破さんの力作によって
マルクスが現在に
甦ることは大変
よいことである。
【この稿つづく】


詳細は森田さんの
ページをご覧下さい。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C05403.HTML

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