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[番号] 20170405213000001
[日時] 2017-04-05 21:30:00
[題名] 丹那トンネル感謝祭・慰霊祭に出席しました
 熱海市の発展に大きく寄与した丹那トンネルへの感謝とトンネル工事で亡くなった67名の作業員の方の慰霊祭が熱海側のトンネル上に作られた慰霊碑の前で開催され、山田観光協会長の代理で出席しました。
 感謝祭は熱海市と熱海市観光協会が、慰霊祭は立正佼成会と明社協の共催で100人ほどの参列者(行政、鉄道、観光関連団体、工事関係者など)が見守る中、しめやかに執り行われました。
 丹那トンネルは延長約7.8km、完成当時は日本一長いトンネルでした(※今は、清水トンネルが最長です)。当時東海道線は国府津から箱根山塊を迂回して沼津に抜けるルートでした。25/1,000という鉄道として非常にきつい傾斜ルートだったそうで、東海道線のボトルネックでした。

 
 
 この状態を解消するためのバイパスとして丹那トンネルが計画され、大正7年に着工しました。熱海側からと、函南側から掘削作業を進めることで、7年での開通を予定しました。
 しかし、破砕帯や芦ノ湖の3倍といわれる地下水により、工事は難航。当時は地質調査や作業技術がこのトンネル工事には不十分で何度も落盤事故が発生しました。結果、実に16年の歳月と当初工費の3.4倍を費やし、67名の犠牲者を出して完成したそうです。
 また、昭和5年に発生した北伊豆地震ではトンネルが2mずれ、そのため直線だったトンネルは「S字」になっているそうです。



 先人の努力と犠牲があって約6分間で通過するこのトンネルが建設されています。毎年、この日は当時のことを思いやります。
 興味のある方は、吉村昭の「闇を裂く道」をご覧ください。

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