学心会で実際にあった出来事です。 12/12/10 22:27 ▼タイトル 優勝 ▼本文 その子が最初に学心会の門を叩いたのは、小学2年の春でした。 ヒョロっとした風貌は女の子のようで、線の細いイメージを漂わした男の子でした。 私からの問い掛けには、殆ど聞こえない位の返事しかできない状態を見た時に、よくいる「大人しい子」程度にしか、私は思っていませんでしたが… 月日は流れ、そんな彼も試合に出場する機会がやってきました。 私は、どんな内容になるだろうと、不安と期待に胸を膨らませて会場に入りましたが、そこには見た事もない状態の彼がいました。 対戦相手が怖くて、会場の隅に逃げて行き、縮こまって声を上げて泣弱っているのです。 正にパニック状態で、その姿を見て私は唖然としてしまいました。 気の弱い子は大勢見てきましたが、対戦者を見て恐怖心から逃げ出すような子は、初めてだったのです。 両親でさへ、そんな子供にどう対処していいのか、判らない状況でした。 月日は流れ、4年後の小学6年生の秋、試合会場で並みいる強豪を倒し、優勝の盾を胸に誇らしげに写真を撮っている姿を見た時には、感動で胸が震えました。 良くぞ、厳しい練習に耐えました! 良くぞ、諦めずに頑張りました! 子供が頑張ったのも素晴らしい事ですが、両親も練習や試合やへの参加など、あらゆる面でのサポート等、努力をを怠らずに今日まで続けてこれたのも、今回の出来事に繋がった大きな要因の一つであると思います。 コツコツ続けて良かったですね。 おめでとう! 12/11/07 19:16 ▼タイトル <個性> ▼本文 「このコーナーは、いつも良い事だけしか書いてないな・・・」という声を聞きましたので、今日はちょっと違う話をしましょう。 学心会は、ADHDやLDといった子供達やアスペルガー等、俗にいう「グレーゾーン」と呼ばれる子供達もお預かりして、健常者と一緒に練習をしています。 以前、入会前の体験時に、ある子の母親に学心会の現状を知って頂こうと、正直にそのことを話したところ、「そうですか…、あの、私どもは結構です。」と言って帰られた方がみえました。 誠に残念ではありますが、その方には、学心会の考え方が理解して頂けなかったようです。 私は障害者の子も健常者の子も、背の高さが違ったり、肌の色が違うような、「個性」の内の一つぐらいにしか考えておりませんし、どんな障害を持っている子でも親にとっては可愛い「我が子」に変わりはないという考えでいます。 健常者の子供たちにとっても、いろいろなタイプの人と触れ合うことにより、思いやりの心や、諸々の出来事を理解し、自身の適応能力が広がっていく良い機会だと思っております。 先入観だけで人を判断することなく、どんな人にも平等に接することができる優しい人間に育っていくと!いうのは、素晴らしい事だと思いませんか? 学心会は、強いだけではなく、そういう「優しい心」を持った人に育っていくことを願っています。 11/05/22 11:20 ▼タイトル 息子 ▼本文 私の息子は幼い頃、いつも”ピィーピィー”泣いていました。 体が弱く「アトピー」「アレルギー」「喘息」による発作による入退院で、1年間の半分以上を病院で過ごすという状態でした。 ハウスダストが原因では?と疑い、カーペットを排除しフローリングだけにしてみたり、空気清浄器を購入したり、喘息に効くという神社にお参りに行ったり・・・ そして、私も、私の父もその時にタバコを止めました。 一方で、病院の支払いや、雑費は重なり、財政的にもかなり苦しい状況になっていました。 そんな時「何か様子が変だなぁ・・・」と、もう一人の子供の異常に気がついたのです。 原因は「イジメ」でした。 「何で我が家だけが・・・」と、家内と二人で涙を流す日々が続きました。 ある日、これではいけない!と思い、「逆転の発想をしよう!」と、家内に私の思いを話しました。 私=「このままでは、何も状況は変わらないし、病院の支払いもできなくなってしまう!(経済的危機)第一、苦しんでいる二人の子供を何とかしてあげたい!そこで、逆転の発想をしようと思う!」 家内=「・・・で、どうするつもりなの?」 私=「今は、病気になってからお金を使っている!これからは、病気にならないようにお金を使おう!それと、兄弟のどちらか先に・・・というのはダメ!後の子がかわいそうだから、同時に二人とも救う!!」と、声高らかに宣言をしたのです。 家内=「で、何をどうするの?」 という不安げな家内に対し、 私=「武道を通じ、強靭な精神と、鋼のような肉体を手に入れる!今までとは真逆の生活になると思うし、イバラのの道を歩むことになる!」 「だから、子供達だけでなく、俺も共にイバラの道を行く!君には、サポートをしお願いしたい!」と頭を下げました。 最初は不安だらけのようでしたが、毎日のように説明し、なんとか理解してもらいました。 そして、子供共々3人で空手道の門を叩いたのです。 そして1年が経過する頃には、悩み事は両方とも解決しました。 嘘のような出来事ですが、これは事実なんです。 そして・・・ 病弱だった息子も、今では「警察官」として頑張っています! 現在は、警察学校の厳しい訓練を受けているみたいで、早朝から肉体強化の為、走らされているようです。 帰宅してからも「課題」があるらしく、忙しく動き回っています。 (何やら、「守秘義務」とかで詳しくは教えてくれませんが・・・) そんな、忙しい中を私達、両親宛に警察学校から手紙をくれました。 厳しい訓練による愚痴でも書いてあるのかと思いきや、家族や両親を気遣う優しい内容の手紙と、満開の桜の木の下で「敬礼」をしている凛々しい制服姿の息子の写真を見ると、涙を流さずにはいられませんでした。 是非、この感動を!この感激を! 悩める人達に味わって頂きたい! 現在の苦しみから「空手道」を通じて解放し、満面の笑みで人生を過ごしてほしい! 空手によって明るい人生を送れることに感謝し、ささやかではありますが、そんな「空手界」に恩返しをしたい! そんな熱い思い!で、皆さんを指導をしています。 押忍!! 10/08/08 9:57 ▼タイトル 第一歩 ▼本文 夏期合宿の申し込み締め切りを前に、生徒のお母さんと話をする機会がありました。 母親=「館長、子供が合宿に参加したいと言い出したのですが、まだ、幼稚園児ですし、他人のお宅にも宿泊した経験が無いので不安なんですが、大丈夫でしょうか?」 というので、 館長=「小学校の高学年の子がリーダーとなって年少者の面倒を見ますが、各班に専属の大人も監視役として付きます。 それに、何か失敗したって良いじゃないですか。失敗や間違った行動に対しての対策や対応が、子供たちを成長させてくれると私は思いますし、アクシデントはあったほうが、後々記憶に残る思い出の行事となります。 それに合宿は、ただ単に皆と宿泊するだけでなく、上下関係、団体行動、緊急時等の咄嗟の対応、規律、わがまま、思いやりの大切さなど、御家庭では体験できない状況や境遇などいろいろな事が学習できます。 二日間、子供が手元から離れることに一抹の不安があるのは良くわかりますが、かわいい子には旅をさせろ!とも言いますし、これを機会に参加されてはどうでしょう?」 というと、 母親=「そうですね・・・実は先日、子供に対し、他人の家に泊まったことも無ければ、今回の合宿は友人が誰も宿泊しないけれど大丈夫?お友達は泊まらないのよ!と、子供に言ったのですが、その時の返答にビックリしまして・・・ 子供=「僕は、新しいことに挑戦しなきゃいけないんだ!その為には、まず第一歩を踏み出さなければいけないんだ!」と言うんですよ! 母親=「あの子が・・・幼稚園児なんですよ!まだ・・・」と、嬉しそうに話してくれました。 館長は、練習前に毎回、子供達に対して「お話」をしていますが、これらの内容に子供が共感し、挑戦することの大切さを学び、実践してくれた一例だと思います。 子供たちの精神的進歩や、強化を無くしての「学心会」は、ありえませんし、その部分に重点を置いて指導しているのが、今回の事例によく現れていると思います。 10/06/16 14:41 ▼タイトル トイレの床 ▼本文 練習前にトイレに行った子供達が「キャッキャッ」言いながら戻ってきたので何事かと尋ねると・・・ ある子が「先生、う○こが落ちてました!」と報告するので、「ん?流し忘れか?」と問うと、タイルの床にコロンと落ちているという。 「後から利用する人は、ビックリするだろうなぁ・・・どうしたら次にトイレを利用する人が、気持ちよく使用する事ができるのだろう?」と、問いかけると一人の子供が「館長、僕 掃除してきます!」と大きな声で答えてくれました。 「掃除をすると言っても、綺麗に床も拭かなければいけないが・・・大丈夫か?」というと、大きく目を見開いて「うん、大丈夫!!」と言うと、駆け出していきました。 汚れる仕事や、辛い仕事は誰でも敬遠しがちですが、この子は率先して仕事をしてくれただけでなく、それらを自慢するでもなく、その後は普通に練習をして帰宅しました。 些細な出来事かもしれませんが、幼少期の子供が自分が汚した訳でもないのに、皆が見ている前で「う○こ」を処理したり、汚れた床を掃除したりすることは中々できることではありません。 学心会の「教え」が、子供達の心に浸透している様を見て嬉しく思うと共に、素直に育っている子供達に感謝。 |