1/1ニュース ▼タイトル 「為替」 スノー米財務長官議会証言前の円売り介入(108.15)/ドル・円東京為替市場概況 ▼本文 [ドル・円東京為替市場概況] *14:09JST 「スノー米財務長官議会証言前の円売り介入(108.15)」 ドル・円は今週108円台前半で下げ止まっていたが、108円オプション・トリガーの 防戦買い、ドルショートの利食いの買い戻し以外に、本邦通貨当局による円売り介入 も出ている模様である。 本日も108円09銭から108円34銭まで上昇した後、108円10-20銭付近で、107円台のス トップ・ロスを窺う展開となっている。 米国財務省は、明日10/30に10/15に予定されていた為替政策について報告書を発表 し、スノー米財務長官は上院銀行委員会でその質疑応答に応じることになっている。 そして、その銀行委員会のシェルビー委員長は、先日の来日時に、円の過小評価が米 国の経常赤字を増やしている、と発言した人物である。 スノー米財務長官の本音も、ドル安誘導政策であり、この両者の質疑応答からは、中 国人民元問題だけでなく、本邦通貨当局による115円死守という円売り介入が批判の 対象になる可能性は高いと思われ、市場も円を粛々と買い進めてきている。 そういう為替公聴会を控えて、本邦通貨当局が「藪蛇」ともいえる円売り介入を、あ えて、108円という中途半端な水準で、しているのはなぜだろうか。 おそらく、これまで通り、本邦通貨当局による介入が為替報告書の俎上に上ることは なく、また、中国人民元も同様の扱いとなり、大山鳴動して日中の通貨安政策に免罪 符が渡される、という状況だけが、この円売り介入を説明できる理由はないのだが ▲戻る |