真言宗について

真言宗は、弘法大師空海(お大師さま)の立教開宗による、仏教の心髄の教えを説く密教の宗派です。お大師さまが中国へ渡り、時の都長安(現在の西安市)で、密教の伝承の第7番目の祖、青龍寺 恵果和尚より授かった密教を広く日本へ伝える為に開かれました。密教の根本の仏様は、宇宙の本体であり絶対の真理である大日如来を本尊とし、真言は「オンアビラウンケンバザラダトバン」です。お大師さまは一切の衆生を救う為にこの真言宗を開創され、人々に密教の教えを広く流布されたのです。


《真言宗の教え》

大日如来の智恵に目覚めるために、次のことを求めます。
○菩提(ぼだい)の心を発し、仏の誓願を堅く信じ、すべてのものの本性(ほんしょう)が清浄(しょうじょう)な心であることを、ありのままに知ること。

○この世のすべてのものを愛する心と真実を求める心を堅く持って、行いと言葉と心のすべての働きを通じて真理を悟り、実践する仏の智恵に気づくこと。


《生かせいのち》

宇宙のすべてのものが、大日如来の「いのち」の顕れとして平等であり、相互に助け合うことによって、その「いのち」を生かし、個々に与えられたすばらしい個性を充分に発揮することができます。
すべての人々が、菩提の心を因として、慈悲の心を根本として、平和社会の建設を目指すこと・・・・・
生かせいのちを基調テーマに、弘法大師の「共利群生」(きょうりぐんじょう)という共存共生の精神に立って、すべての「いのち」の世界を生かす福祉社会を目指しています。

▲戻る