4月8日はお釈迦様の誕生日です。生まれて6歩半歩かれて「天上天下 唯我独尊」と唱えられたという伝えられています。これは「自分のようにえらい者はいない、我こそ国を治める指導者なり」という意味ではなく、「我々は生まれながらにして尊い身体、言葉、心を持って生まれてきているのであるから、生まれながらにして一人の仏として生まれてきている」という意味です。合掌

中道とはお釈迦様の教えの一つです。お釈迦様は出家され6年間苦行された末、それだけでは人は救えないと悟られました。ぜんざいの美味しさは砂糖と塩の塩梅がとれているから美味しいのです。それは仏道にもあてはまります。偏った修行よりどちらにも偏らない修行のほうが(中道)悟りも得られ、仏道の奥義が分かるという事です。これは毎日の生活にも言える事と思います。さあ今日もこの教えを胸に元気に行きましょう。合掌

お釈迦様の教えに「己こそ己のよるべ 己をおきてだれによるべぞ よく整えし己こそ まこと得難きよるべなり」と説いてあります。人はつい誰かを頼りがちです。でも頼る人がいなくなれば途方に暮れます。日頃より自分を拠り所にできる修行をしていればどんな時でも冷静に物事に対処してゆけるのです。これが自信になり豊かな人生を送れる元となります。さあ今日も明るく行きましょう。合掌

お釈迦様は「人生は苦しみである」と言ってあります。それから抜け出すには「正見」(しょうけん)を説いてあります。私達の目は片目では物を正確に見て、判断出来ません。両目で見てこそ物を正確に見て、判断出来ます。このようにして一つ一つを「納得」し「確かめる」これらが苦しみから抜け出す第一番目の道です。この教えを胸に今日を意義ある日にしましょう。合掌

昨日の続きでお釈迦様の説かれた「正思惟」(しょうしい)の教えがあります。正しく考え、思うという意味です。私達はつい人の話を真実と思い込んでしまいます。そこを自分で確かめ、判断する事が大切でこの教えの実践でもあります。この教えを胸に今日も明るくスタートしましょう。(つづく)合掌

前回の続きで3番目の教えに「正語」があります。正しい言葉を使うという意味です。私達はつい自分可愛さから嘘偽りの言葉、人をけなす言葉、人をもめさせる言葉、飾り言葉を口にします。此の行為は自分を不運にします。人にはプラス言葉を使い、人も自分も互いの運が向上するようにしたいものです。今日も運を向上させましょう。合掌

4番目の教えにに「正業」(しょうごう)があります。正しい行い、身体的行為の意味です。殺生、盗み、淫らな行為から離れる事とされています。まさに現代がそれにあてはまります。他人の命を救い、財物を施し、倫理、道徳を自ら行い、他人にもそれを行わせる事です。これらがあなたに幸運をもたらします。さあ、今日も元気に行きましょう。合掌

[ 祖聖大寺一口法話 ]
第五番目の教えは「正命」(しょうみょう)で、正しい生活の意味です。人は朝日が昇ると起き、活力ある一日を生き、日が沈むと眠りに入ります。このリズムの中で身体と言葉と心を清め、自然と仲良くしながら一日を送りたいものです。さあ今日も楽しく行きましょう。合掌

第六番目の教えに「正精進」(せいしょうじん)があり、正しい努力、正しい勇気を持つという意味です。現代は自分の得のみを追求する人が多いですが、損得より人が喜ぶことを進んでやる人もいます。このような人が多くなるとこの世が極楽になります。正しい努力、勇気は正しい考え、正しい言葉、正しい行いを実践する基礎です。さあ、今日も心軽やかに行きましょう。合掌

第7番目の教えは「正念」(しょうねん)で、正しい記憶、留意の意味です。よく人の何倍も努力して頂点に達した人が傲慢になり、その結果富も名誉も失った話を耳にします。我々は、そのような人にならないよう、人の意見に耳を傾け、常に自分自身を反省し、行動する事が大切です。今日も明るく行きましょう。合掌

8番目の教えは「正定」(しょうじょう)で、心が一つの事に集中している意味です。正しく精神統一する事です。心を鎮め、やるべき事に集中する事は僧侶は勿論、今を生きる私達にも大切な事です。
今まで8回にわたりお話しました事はお釈迦様の説かれた「八正道」(はっしょうどう)という教えです。
さあ、心を引き締め行きましょう。合掌