「四無量心」の教えがありそれは慈悲喜捨です人に楽を与える慈人に同情してその苦を抜く悲人を幸せにする喜全ての執着を離れた捨この四つを限りなく実践することで我々は仏に近づく事ができますこれは人に接する際に求められる心構えです。この時にあくまでも行き届いた温かみ、優しさが大切です今日も精一杯務めましょう。合掌

眼施(がんせ)とは、眼の施しで人に好かれる優しい眼差しです。正に観音様の眼がこの眼施を意味しています。皆さんは初対面の方でもその方の顔を見ただけで何かホッとする経験はありませんか。このように人の心に癒しを与えるのが眼施です。このような施しが現代に大切ではないでしょうか。眼施が出来るよう日々お互いに努めましょう。合掌

”和顔悦色施”(わがんえつしきせ)なごやかな顔と微笑みの施しです。いつでも人に対して嫌な顔をせず、笑み笑みと対応してくれる人を見かけませんか。その人がいるだけで和やかな雰囲気になり楽しくなります。このように和やかな顔は、人に喜びを与え、人間関係を良い方へ進めてくれます。今日も笑顔で行きましょう。合掌

言辞施(ごんじせ)心の籠もった優しい言葉の意味です。例えば上司に叱られ落ち込んでいる時に同僚から優しく声をかけられた時ホッとしますね。優しい言葉は人を力づけやすらぎを与えてくれます。優しい言葉をかけ良き人間関係を作りましょう。合掌

身施(しんせ)力施ともいい、自分の力を他人に貸す意味で、他人の荷物を持ってあげる、階段などでこけた人に手を差し伸べ起こしてあげる等どこでもできる施しです。身施は困っている人の心に安心感を与え、良い人間関係を作ります。さあ今日も人に喜んでもらう事をしましょう。合掌

心施(しんせ)心の施しにより他人に喜びを与える事。米国のある刑務所の一人の囚人が何かの縁である目の不自由な少女に不憫に思い、他の囚人にも協力を呼びかけその少女を励まし支えた事で国から表彰された話があります。彼の善い心が大勢の人の心を動かしこの少女を助けた事はまさに心施の実践の賜です。さあ今日も人の喜ぶ事をしましょう。合掌

床座施(しょうざせ)自分の座席を他人に譲る事です。これは乗り物の中で身体の不自由な方や高齢で足腰の弱い方に座席を譲ると大変喜ばれます。その姿を見るとこちらも嬉しくなります。お互いが喜ぶ事こそこの世の極楽です。さあ共に極楽を作りませんか。合掌
房舎施(ぼうしゃせ)自分の家を他人の為に開放する意味で、家が狭く葬儀に困っている方に自分の家を会場に提供する行為です。房舎施は人の心をホッとさせる最高の施しです。さあ施しをして徳をしっかり積みましょう。合掌