食糧生産を担う
農業は命育む産業
福岡県宗像市
農業委員会会長
釜瀬 博さん
独立国日本が食料を
外国に委ねていいのか

 人間が生命を育むための食料生産を担う農業は生命産業です。
日本が外国に食料をゆだねていいのでしょうか。
 日本は自国民の食糧も確保できない国だと外国から軽く見られてしまいます。
日本がこんなにもアメリカに「ノー」と言えない国なのかと情けなくなります。
5年先10年先に農業経営ができる状況にないといけない。

TPP周辺産業と
地方崩壊を招く

 TPPは農業だけの問題ではありません。
農業の周りには、食品加工、運送、段ボール製造等関連産業が広がっています。
農業と周辺産業がだめになると地方が崩壊します。

 松下政経塾出身の都会の民主党議員は、GDP1.5%の農業云々といって、農業と工業の対立をあおっている。
民主党政権は、TPPの中身について国民に知らせていません。
中身がわかれば、国民の反対の声がもっと広がると思います。

深刻な後継者不足

 TPPに参加すれば、残留農薬や食料添加物も緩和され、食の安心・安z年も壊されてしまいます。

 農家の後継者不足は深刻です。
宗像氏でも専業農家は100人ほどになり、中山間地では耕作放棄地が広がっています。

共産党の政策に共感
党派を超えた共同を

 自民党農政も悪かったが、民主党の個別所得補償も農家を育てるものになっていません。
食料自給率向上のためには、輸入自由化をストップさせ、自立できる農家を育てなければなりません。

 共産党のTPP阻止、農産物の価格保障の政策に共感する農家が増えています。
日本文化と生まれ育ったふるさとを守るために、党派を超えて反対の共同を広げたい。


聞き手
福岡県・田中陽二


2012年2月28日
赤旗日刊紙要約

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