平和求め入党8年
西川治郎さん(100歳)

手にするのは、不破哲三
『古典への招待』
(3巻)と田川建造
『新約聖書・訳と註』
(6巻)。

片や科学的社会主義
古典の解説書、
片や古代ギリシャ語
原文のまま訳した
最前線の研究書です。

再度根源を確かめたい

どちらも
「もういっぺん根源を
確かめたい」の一念。

「100歳になったら
出直しと言うことで
勉強し直しております」

毎日20、30分歩きます。
社会的キリスト教運動
研究会、宗教者平和
協議会、河上肇記念会等
の合間を縫い学習を
続けています。

1909年に生まれました。
米騒動、関東大震災、
第二次大戦ーー。
「激動の世に生きて、
人との出会いが
私を育ててくれました」
と感謝します。


15歳で洗礼

大阪市に出て商店で
働き出したのは13歳。

「主人は私ら小僧と
一緒のお膳。
ありえない。
夜学にも通わせて
もらいました」
店主はキリスト教徒、
西川さんは15歳で
洗礼を受けます。

牧師になろうと
同志社予科へ。
侵略戦争反対の
活動に加わり、
二度の退学を経て
「日本戦闘的無神論者
同盟」専属に。

戦争に加担する教団は
間違っているとの
宗教的信念で、
一直線でした。

真ん中の穴で用足し

反戦活動が治安維持法
違反とされ、
のべ4年の獄中生活。

「検挙のたびに
数日立てないほどの
暴行を受け、
留置場の真ん中の穴で
用を足す文字通りの
ブタ箱」でした。

戦中、兄の会社に入社。

戦後、製粉会社
創立以来の役員。
今も顧問を務めます。

守るから広めるものへ

変わらぬ思いは
「平和のために生きる」
憲法を読むと
「平和は、守るもので
なく世界中に広めるもの
と言う事が分かる」と
平和主義の積極性、
機動性を語ります。

僧侶に入党勧められ

キリスト教徒の
西川さんですが、
入党の勧めは共に
平和運動に取組む3人の
仲間の僧侶からでした。
2001年のことです。

「キリスト教徒でも
仏教徒でも、誰でも、
平和を求めて
生きている人なら、
そういう仲間の
中にいてこそ
自らが光るはずだ。

だから堂々と共産党に
入っていい」92歳で
入党した西川さんの
「入党のススメ」です。

休んだ事ない支部会議

この8年間、片道
1、2時間かけて
支部会議に
出席しています。

「まず休んだ事はない、
歩ける間はずっと
出席したいですね」


関西総局 小林信治記者

09年9月20日しんぶん
「赤旗」日曜版より要約

◆私も入党しました
◆今日は植木隆信