品種による個性、精製、乾燥方法による個性、そして土壌や気候、標高による個性、これらがあいまってコーヒー豆の個性が作られていく。
ハワイコナもブルマンもシグリもエチオピアモカも品種的にはティピカ種であるが、独自の個性を持つに至ったのはこのような背景がある。

コーヒー本来の繊細で複雑な個性を追い求めるためには生豆の品質が重要になる。
世界にはここのところを理解している生産者が少なかったのだが、ここ数年、地域や農園固有の個性を持つ豆作りを目指す生産者が出てきている。
ヴィンテージと呼ばれるその年を代表する豆がそれにあたる。

ヴィンテージコーヒーを飲むということはコーヒーの未体験ゾーンに踏込むことになる。