平成20年9月4日
わかやま新報の教育・福祉欄に掲載された記事をすべて載せました。

4年後に武道必修

和歌山県合気道連盟
竹中理事長《数字での評価は重大な責任》 



文部科学省が出した新しい学習指導要領により、平成24年度から中学校の授業で武道・ダンスが必修科目になるとして、各武道では指導者としての資質向上を図るための講義や協議、実技指導などが積極的に行われ始めている。今回、必修科目の1つとして挙げられている合気道について、県合気道連盟の竹中日出雄理事長に話を聞くとともに、先月20、21日、東京都で行われた平成20年度合気道実技指導者講習会に県代表として参加した思いなどを聞いた。

現在の指導要領は、中1で武道かダンスを選択し、中2と中3は球技、武道、ダンスから2つを選択するのが現行だ。新要領では、中1と中2で武道とダンスが必修になる。柔道、剣道、相撲、合気道のほか、学校の実情によりなぎなた、弓道なども認められる。
 4年後の武道必修化に向けた講習会は、指導者同士の交流や勉強会を目的に行われたもの。各武道界でもその意識は高まるなか、未経験者、指導者および外部指導者間で意見の交換が交わされた。
 武道が未経験の教諭にとって大きな不安になっているのが、実技面の指導や評価だ。合気道連盟の竹中理事は「これまでの指導とは違い、数字で生徒を評価していくことは重大な責任。特に未経験の教諭が指導にあたる場合、教える側がこれでいいのかという不安の声も上がっています」と話す。
 学校によって外部から指導者を呼んだり、最初から武道場がない学校など、各学校における現状はさまざま。文部科学省の来年度予算概算要求では、武道場整備費に50億円を盛り込む方針などが決められ、今後は敷地問題や指導者の人材問題などについて活発な意見が交わされそうだ。
 竹中理事は「(未経験者にとって)不安はあるだろうが、精神面で武道の何たるかを教えることは可能。どんな武道が必修になっても、目的は同じ。不安にとらわれず、武道を通して人間の根本的な部分の優しさや感謝の心、礼に始まり礼に終わる武道の精神をしっかりと伝えていきたい」と話していた。  



▲戻る