現NISAと新NISAはどこが違うか

まず一般NISAについては、
非課税額が120万円から122万円に引き上げられ「2階建て」に変更されます。

2階建てとは、1階部分の非課税枠20万円と2階部分の非課税枠102万円に枠が分かれて、それぞれの枠で購入できる商品が異なるという制度です。

「より多くの人に積立・分散投資による安定的な資産形成を促す」という観点から、2階建て制度に見直されました。

1階部分では「つみたてNISA」と同様に積立・分散に適した投資信託だけを購入できます。
2階部分では、従来の一般NISA同様に上場株式や投資信託を購入できますが、
整理銘柄の株式や高レバレッジの投資信託などは対象外となります。
日本国債などの

原則として2階建ての非課税枠を利用するには、1階部分で積立投資を行う必要があります。
ただしNISA口座をすでに開設している人や投資経験者であれば2階部分で上場株式のみに投資することも可能

従来は一般NISAとつみたてNISAはどちらかしか選択することができませんでしたが、
新制度では現行の金額こそ異なりますがどちらも利用できるようになります。

1階部分も2階部分も非課税期間は従来通り5年です。

1階の積立投資部分については、非課税期間が終了後、つみたてNISAへ移行することもできます。
NISA口座で投資できる期間は、現行NISAでは「2023年まで」でした。
しかし今回の制度変更により5年延長されて「2028年まで」となります。

◆一般NISAと新NISA

現行一般NISA
年間の非課税枠 120万円
非課税期間 5年
投資できる期間 2023年まで
投資対象商品 国内株、外国株、ETF、ETN、REIT、投資信託など

新制度NISA(2024年〜)
年間の非課税枠
 2階 102万円 1階 20万円
非課税期間
 2階 5年 1階 5年(終了後は「つみたてNISA」へ移行可能)

投資できる期間
 2028年まで

投資対象商品
・1階部分は積立・分散に適した投資信託
・2階部分は、現行の一般NISAから、高レバレッジ投資信託などを除外

つみたてNISAは2042年まで延長

つみたてNISAの投資できる期間は「2037年まで」だったが
今回の改正で「2042年まで」に5年延長されました。
それ以外の大きな変更点はありません。

ジュニアNISAは2023年末で終了

ジュニアNISAは今回の改正で延長はなく口座開設可能期間は2023年までとなります。
他の2つのNISAに比べると利用実績が乏しいために延長されず終了することになりました。

そのため子ども用にNISA口座を開設したい人は2023年までに口座開設を行っておく必要があります。