ハモンイベリコについて

ハモンイベリコの原料になる豚は、イベリコ豚と呼ばれます。

ハモンイベリコの
「ハモン」とはラテン語で「後脚」の意味です。
前足は「パレタ」と言います。 
呼び方としては、「パレタ イベリコ」

前脚のほうが脂が少なく、熟成期間は短めです。

イベリコとは、ラテン語でイベリア半島の事です。

イベリコ豚は、スペイン西部地方のみで飼育されるイベリア種というスペイン原産の黒豚です。
全部ではありませんが、黒い脚と爪が特徴で、スペイン語では「黒脚の豚」(pata negra)と表現されます。


イベリコ豚は特別な飼育法で育てられるのですが、なんと言っても特徴は放牧です。
豚で放牧?と思われるかもしれませんが、スペインのイベリア半島沿いのコルク樫の原生林に放されます。面積はスペインの国土の4.5%を占めます。

1頭のイベリコ豚には1トン以上のドングリと、2〜3ヘクタールのコルク樫の森が必要になります。
自然の中を自由に動き回りオレイン酸を豊富に含むドングリや草や草の根を食べることで10月から3月にかけての半年間で体重を90キロも増やします。

こうやって育まれたイベリコ豚には他の豚にない様々な成分を含むようになります。
オレイン酸はもとより、ビタミンB群、ビタミンE、抗酸化物質を豊富に含むようになります。

イベリコ豚にはLDLーコレステロール(悪玉)や中性脂肪を減少させ、HDLーコレステロール(善玉)を増やす作用があり、血栓や動脈硬化を防ぐ効果があるとも発表されています。


イベリコ豚の他とは明らかに異なる特徴としては、「筋肉組織内に脂肪を浸透させる力」があり、赤身に霜降り牛のようにサシが入ります。この類まれなる特徴が、生ハムの品質を高めるきわめて重要な要素となります。
体内の肉や脂肪に高い濃度でオレイン酸、ビタミンB群、E、抗酸化物質を蓄積できることから、脚のついたオリーブともいわれます。

生産量はスペインの全生ハムの1割程度というから、イベリコ豚自体が希少で、本国スペインでも大変珍重されている豚でもあるんです。


スペインでは、市場や食料品店など、いたるところで白豚のハモンセラーノやハモンイベリコがまるごと吊り下がっている光景を目にすることができます。
ドライブインみたいな所にもぶら下がっていてびっくりします・・。


bar(バル)のカウンターには台に載ったハモン・セラーノやハモン・イベリコが陣取っており、
日本人にとってのマグロのような無くてはならない特別な存在です。



そんな豚さんの脚が佐鳴台で皆様をお待ちしております。 




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