天牛新一郎訓より

● 年をとったら、でしゃばらず。憎まれ口に、泣き言に、人の陰口、愚痴言わず、
  他人のことは、誉めなさい。

● 聞かれりゃ教えてあげてでも、知ってることでも知らんふり。いつも,アホでい
  ることです。やさしく見守り励ましなさい。

● 勝ったらだめです、負けなさい。いずれお世話になる身なら、若いものには花も
  たせ、一歩下がって譲るのが、円満にいくコツですよ。いつも感謝を忘れずに、
  どんな時でも、『はい、ありがとう。』

● お金の欲を捨てなさい。いくらお金を持ってても、死んだら持ってはいけませ
  ん。「あの人はいい人だった」と言われるように、生きてるうちにバラまいて、
  山ほど徳を積むことです。

● それでも、それは表向き、ほんとはお金を離さずに、死ぬまでしっかり持って 
  なさい。人にケチだと言われても、お金があるから大事にし、みんなちやほやし
  てくれる。内緒ですけど、本当ですよ。

● 昔のことは、みな忘れ、自慢話はしなさんな。わしらの時代は…、もう過ぎた。
  いくら頑張り、力んでも、身体が言うこと利きません。あんたは偉い、わしゃ
  あかん、そんな気持ちで老いなさい。

● 我が子に孫に世間様。どなたからでも慕われる、いい年寄りになりなさい。ボケ
  たら駄目です。その為に、頭の洗濯、生きがいに、何か一つの趣味持って、せい
  ぜい長生きしなさいよ。