月面の「スリム」通信再開、氷点下170度「越夜」成功
産経新聞2024・2・27

JAXAは26日、月面着陸した探査機SLIMとの通信を25日に再開したと発表した。1月末に着陸地点が夜を迎えて休眠状態だったが、再び太陽光が当たる昼になって発電を始めた。夜が約2週間続く月面は氷点下170度になる過酷な環境で、復旧は困難とみられたが「越夜」に成功した。
26日には航法カメラでの撮影も再開し、新たな月面の写真も公開した。
JAXAによると、25日午後7時過ぎにデーターが得られ、探査機が最低限、機能していることを確認できた。太陽光が当たって一部の機器は100度を超える高温状態になっており、地球との通信は短時間で終えた。月の鉱物を観測する特殊カメラなどの状況は不明で、機体の温度が下がってから改めて確認する。
月は約2週間ごとに昼と夜が入れ替わる。大気がほとんど存在せず、日中は110度、夜間は氷点下170度にもなる。




『H3打ち上げ全行程成功、一年ぶり再挑戦、衛星軌道投入』
2024年2月18日の産経新聞より

日本の次世代主力ロケット「H3」2号機が17日午前9時22分、種子島宇宙センターから打ち上げられた。昨年3月に打ち上げた初号機で失敗した第2段階エンジンの着火に成功した後、衛星2基と性能確認用の模擬衛生を予定通り分離。飛行実証の主目的は達成され、打ち上げは成功した。JAXAの計画責任者である岡田匡史プロジェクトマネジャーは「100点満点。全てがほぼ計画通りに進んだ。ものすごい肩の荷が下りた」と語った。

月面でメインエンジンが上を向いた状態の「スリム(SLIM)」(右上)。分離した超小型月面ロボットが撮影した=20日(月面の中央にデータの欠損があります)

産経新聞2024・1・26
=月面ピンポイント着陸成功、スリム、世界初、精度10b以内=

世界5カ国目の月面着陸に成功した日本の小型実証機「スリム」について、JAXAは25日、目標地点から東約55bの位置に着陸したと発表した。目標地点への誤差を100b以内に抑える高精度な「ピンポイント着陸」に成功したのは世界で初めて。JAXAによると、最終的な目標地点への誤差は少なくとも10b以内で、実際は3〜4bだった可能性が高いとしている。JAXAは同日、スリムが月面に送った超小型月面ロボットが撮影した画像を公開した。



日本初 月着陸に成功、JAXA「スリム」 5カ国目
ー産経新聞 2024年1月20日夕刊ー

日本初の月着陸を目指していた小型実証機「SLIM」は20日未明、月面に到達し着陸に成功した。月面着陸の成功は旧ソ連、米国、中国、インドに続いて5カ国目。日本の高い技術力と宇宙ビジネスにおける存在感を、改めて示す快挙となった。


月面着陸「壁」に挑むー産経新聞2024・1・19

日本初の月面着陸を目指して月の周回軌道を飛行中の小型実験機「スリム(SLIM)」が20日、着陸に挑戦する。成功すれば、旧ソ連、米国、中国、インドに続き5カ国目。急拡大する宇宙ビジネス市場で、日本の存在感が高まるのは確実だ。・・・
今年1月14日に着陸準備段階に移行し、20日午前0時ごろから約20分かけて着陸する計画だ。着陸時は、目標地点への誤差を100b以内に抑える「ピンポイント着陸」に挑む。・・・
スリムは、月の成り立ちの謎の解明にも挑む。遠方から飛来した小天体が地球に引き寄せられてできたとする「飛来説」や、天体との衝突で飛び散った地球の一部が集まってできたとする「巨大衝突(ジャイアントインパクト)説」があるが、未解明だからだ。
搭載カメラで月面の岩石の組成を分析。成分が地球と似ていれば巨大衝突説が有力になり、全く異なっていれば飛来説が強まる。成り立ちや進化の過程への理解が進めば、資源探査を含め、今後の宇宙開発に大いに役立つとみられる。

展示会で記念撮影に応じる、トヨタ自動車の豊田章男会長=12日午前、千葉市美浜区の幕張メッセ(鴨志田拓海撮影)ー産経新聞2024、1、13

トヨタ自動車の豊田章男会長は12日、千葉市で開幕した車の展示会「東京オートサロン」で、エンジン技術を向上させる新規プロジェクトを立ち上げたと明かした。脱炭素への「現実的な手段としてエンジンにはまだ役割がある」と語り、開発の継続を宣言した。電気自動車(EV)の台頭により世界で進む「脱エンジン」の流れを牽制した形だ。
豊田氏は「この時代にエンジン。逆行しているように聞こえるかもしれないが、そんなことはない。動力はなんでも良く、真実は『敵は炭素』ということだけだ」と力説。内燃機関が未来に向けて必要だと強調し、関係者に「エンジンを作り続けましょう。あなたたちの仕事を絶対に無駄にはしない」とよびかけた。

政府の情報収集衛星を載せ、打ち上げられるH2Aロケット48号機、2024年1月12日午後1時44分、鹿児島県の種子島宇宙センター(産経新聞より)

2023年10月26日読売TV。近大マグロについで、近大うなぎ?すごい!

トヨタ系の研究所、太陽光変換効率が世界最高7.2%の人工光合成に成功、CO2を資源化

トヨタ自動車を中核とするトヨタグループの豊田中央研究所は、太陽光エネルギーを与えて二酸化炭素と水から有用な物質を作る、いわゆる「人工光合成」に関し、太陽光変換効率が世界最高の7.2%という装置を開発した。・・・豊田中央研究所の装置は、二酸化炭素と水からギ酸(HCOOH)を合成した。合成された物質を化学エネルギーとして貯蔵すれば、さまざまな用途で活用しやすい。経済活動などで排出される二酸化炭素を回収して有用な物質へ変換できれば、地球温暖化の対策になるうえ、資源活用にもつながる。

日本経済新聞令和2年 12月7日(月)
ー日本勢「全個体」開票急ぐー
巻き返すうえでカギを握るのが、次世代電池の本命とされる「全個体電池」だ。個体で燃えにくく、エネルギー効率も高い。EVに搭載すれば、航続距離を伸ばせると期待されている。研究開発では日本が先行しているとされ、トヨタ自動車は20年代前半の実用化を目指し、パナソニックと開発を急ぐ。

日本経済新聞令和2年12月7日(月)
ーはやぶさ2カプセル帰還、JAXA豪州の砂漠で回収ー
小惑星探査機「はやぶさ2」が52億キロメートル、6年間に及ぶ宇宙の旅から持ち帰ったカプセルが6日未明、地球に帰還した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は同日午前、カプセルをオーストラリア南部の砂漠で発見、回収した。初代「はやぶさ」に続き、天体から物質を持ち帰る「サンプルリターン」に再び成功し、日本の技術力を世界に示した。



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