☆自在バントで加点
洛星は得意のバントを自由自在に決めて確実に走者を得点圏に送り、コツコツ得点を稼いだ。１点リードの四回。四球の走者を一塁に置いて、山崎が一塁前へバント安打。続く津田は簡単に犠打を決めた。中崎が倒れ二死になったが１番大槻が期待にこたえた。「下位が走者をためてくれた。思い切り振ってかえそう」。外角直球を逆らわずにはじき返して右超え２点適時三塁打となり、エース山敷楽にした。バント安打２本を含む６つのバントをすべて決めた。アウトになっても際どいタイミングばかり。中村監督は「こうしろとは言わない。自分たちで考えてバントをすればいい。ただ方向だけは考えろ」と。初回の好機でスクイズを失敗したが、同監督は「僕のミスを選手がカバーしてくれた。ベスト８に残れてほんまに良かったです」と胸をなで下ろした。
☆「逆転信じていたが」
２試合連続の逆転勝ちで勢いに乗る南京都だったが、４回戦は完封負けを喫した。３点差をはね返すことができず、佐々木主将は「今度も逆転できる信じていたが、、、相手は好投手と聞いて右打ちを練習してきた。今まで精一杯やったし、悔いはない大会」ときっぱり話した。四回途中で救援を仰いだ先発の鬼塚は「（相手は）バントが得意と分かっていたが準備しきれていない面もあった。（継投した中島は）期待できる投手だし、いい球だった」と振り返る。斉藤和巳（ソフトバンク）を擁した77回大会以来の８強を逃し、宮山監督は「最初から３点勝負と思っていた。右打ちを狙ったが、崩せなかった」と完敗を認めた。
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