2日目ですね。昨日で終わった方、今日生物ない方は読み飛ばしてください。

比較的簡単に理解でき、出題が増えている分野をお送りします。

★設問(2010年札幌医大)
  動脈は心臓を出たのち、枝別れを繰り返して細くなり、
毛細血管となる。毛細血管は再び集合して静脈となり、静脈が集まって太くなり、心臓に戻る。
 動脈・毛細血管・静脈に対応させて、
血管断面の総面積と血管を流れる血液の流速をグラフに示した。この図をもとに毛細血管の構造と働きの関係を125字以内で答えよ。



 





(考える)




毛細血管では血管の総面積が増大し、組織との接触面積が大きくなり、流速も低下する。
したがって、毛細血管内から組織に酸素やグルコースを与え、組織から二酸化炭素や老廃物を受けとる時間や面積を十分に確保できる。

解説
 流速が遅くなるのは、毛細血管1本1本の断面積が小さく(狭く)なると、ある程度の粘性を持つ血液が通りにくくなることに加え、
そこを毛細血管内径とほぼ同じ直径を持った赤血球がすり抜けたりしなければいけないために流れが遅くなる。
「血管(血流)抵抗」が増すとも表現できる。

では本番がんばって。船橋より応援しています。