問1 ある日本人集団100人で、抗A血清で赤血球凝集反応を起こす人が50人、抗B血清で赤血球凝集反応を起こす人が30人、どちらにも反応しない人が30人だった。各血液型の人数は?




答 A型40人、O型30人、B型20人、AB型10人
解説
抗A血清は凝集素αをもち、赤血球表面に凝集原AをもつA型とAB型を凝集させる。
抗B血清は凝集素βをもち、)赤血球表面に凝集原BをもつB型とAB型を凝集させる。(抗B血清はA型の血液から取り出すためA型血清ともいう。)

抗A血清はB型の血液から取り出すためB型血清ともいう。抗B血清はA型の血液から取り出すためA型血清ともいう。
A型血清・B型血清と聞かれた時は抗B(β)・抗A(α)と置き換えたほうが混乱しない。

A型+B型+O型+AB型=100人・・@
A型+AB型=50人・・A
B型+AB型=30人・・B
O型=30人・・C

@−C
A型+B型+AB型=90人・・D
D−B
A型=40人
よってAB型=10人
B型=20人

民族によって違うが、日本人は
A型:0型:B型:AB型=4:3:2:1の値に近い。
「あおばぶ(AOBAB)が4321」とおさえておくとよい。

問2 日本人集団は比較的は他集団との移出入がなく、比較的ハーディー・ワインベルグの法則が成立してきたと考えられる。
遺伝子頻度A=0.3、B=0,2、O=0,5と考えた時、各血液型頻度はどうなるか?ゴバンメを使って考えよ。





A型0,39(39%)、O型0.25(25%)B型0.24(24%)、AB型0.12(12%)

以下のような表となり、AAとAOがA型、BBとBOがB型なのを足し合わせる。






 


この概数計算でもA型:0型:B型:AB型=4:3:2:1の比率に近くなる。実際はA=0.28、B=0.17、O=0.55なので、これで計算すると、ほぼ4:3:2:1となる。この計算(ゴバンメ作成)も時々出題されるのでしっておきたい。