★設問1 すい臓は外分泌腺・内分泌腺両方を持つ臓器である。すい臓が外分泌する酵素名を書け



(考える)



アミラーゼ
トリプシン(実際は前駆物質トリプシノゲン)
キモトリプシン(キモトリプノゲン)
リパーゼ
(メルマガ5参照)

★設問2 すい臓の内分泌腺の名称を書け



(考える)



ランゲルハンス島

解説
 発見者の名称。細胞が集まり島状になっている。「すい島」と書くこともあるが、入試では「ランゲルハンス島」と書いたほうがよい。

★設問3 ランゲルハンス島から分泌される代表的な2つのホルモンと、それを分泌する細胞の名称、主な働きを書け。



(考える)



グルカゴンーA細胞(α細胞)−血糖上昇させる
インスリンーB細胞(β細胞)−血糖低下させる

解説
 隣り合う細胞から逆の働きをするホルモンが出る。
「グルカゴンが働くと血糖があるわ(α)、インスリンが働くと血糖が減った(β)」
とおさえるとよい。最近はA細胞・B細胞の言い方が一般的である。

★設問4  A細胞・B細胞には細胞自身に周囲の血液の血糖の減少・増加を自己チェックし、グルカゴン・インスリンを出すしくみもあるが、自律神経の影響も受けている。それぞれ何神経の影響を受けるか?



(考える)



グルカゴン(A細胞)−交感神経
インスリン(B細胞)−副交感神経(迷走神経)

解説
・血糖低下しすぎ(運動・危機)→交感神経→A細胞→グルカゴン
・血糖上昇しすぎ(食後・のんびり)→副交感神経→B細胞→インスリン

自律神経支配だけでなく、細胞自体の自己チェック・自己分泌機能が強い。

★設問5 以下は食前・食後の血糖量・インスリン・グルカゴン血中濃度を示したグラフである。1・2・3はそれぞれ何か?





(考える)



1グルカゴン濃度
2血糖量
3インスリン濃度

解説
100mg/100ml付近を増減していることから2が血糖値とわかる。
食前に減少し、食後増加して増えた血糖を減らそうとしている3がインスリンである。
一方、食前に、(減りすぎた血糖を増やすために)増え、血糖が増えてしまう食後は自ら自粛して
それ以上血糖を増やさないようにして、また食後時間が経過すると増え始める2はグルカゴンである。
 よく出題される図なので慣れておくこと。