★設問1 体温調節に関して、寒い時の反応を示した以下の図を見ながら空欄に適当な語を入れよ。ただし点線は神経、実線はホルモンや血流を示す。








 




寒くなると、その刺激を皮膚の冷点が感受し(1)を通じて間脳視床下部の体温調節中枢に伝える。
 また皮膚で冷やされた血液自身が間脳視床下部に流れ込むことによっても寒冷刺激は伝えられる。
 間脳視床下部からの指令のもと、脊髄から出る(2)は、立毛筋や皮膚の血管の収縮を促進し、(6 )効果をもたらす。
 また(2)の指令は副腎髄質からの(3)の分泌を促進する。

一方、神経を介しない情報伝達もある。間脳視床下部から、放出ホルモンが出され、
その影響下に脳下垂体前葉から刺激ホルモンが出されると、それを感受した副腎皮質が(4)を、
甲状腺が(5)を分泌する。
(3)(4)(5)は肝臓や筋肉細胞における代謝を促進し(7)をもたらす。また(4)には骨格筋の収縮、
つまり「ふるえ」を引き起こさせることで(7)をもたらす効果もある。
また(3)には心拍を増加させることで、
代謝の基質を効率よく供給し、また(7)の効果を全身に効率よくいきわたられる作用もある。



(考える)



1感覚神経
2交感神経
3アドレナリン
4糖質コルチコイド
5チロキシン
6放熱防止
7発熱促進

解説
 恒温動物にとって、寒冷時は代謝で熱を生みだし体温保持を積極的に行う時期なので「交感神経」が働く。
 「放熱防止」と「発熱促進」の両方で寒冷時に対処する。
九州弁の「アッチーど〜」と考えれば、3ホルモンの名称がおさえされる。

★設問2 (A)(B)に適切な語を入れよ。

暑い時は、全体的に(A)神経が優位で、代謝量を減らし、不必要な熱は産生しないようにする。ただし、汗腺のみに対しては(B)の支配で発汗を促進し、放熱させようとする。




(考える)



A副交感
B交感

解説
 発汗のために感染に分布する交感神経は、交感神経としては例外的に、神経伝達物質にアセチルコリンを使うので注意。