★設問1 私たちの体のほとんどの細胞表面に存在し、臓器移植の拒絶反応などで、自己と非自己を判別する特徴となっているタンパク質を何というか?
 また医療の世界ではもともとそれは何と呼ばれていたか



(考える)



MHC(主要組織適合性抗原複合体、major histocompatibility complex)
HLA(ヒト白血球抗原、human leucocyte anitigen)

解説
 拒絶反応などは、当初、白血球表面のみにある抗原が重要と考えられ「白血球の血液型」とも通称された
HLAと名づけられたが、同じ分子がほとんどの細胞表面にあることがわかりMHCと言われるようになった。

★設問2 MHCは非自己(他人)とは異なる自己の細胞のみの特有のマークである。これが異なる細胞が体内に入ってきた場合、白血球グループはそれを排除しようと拒絶反応を起こす。
 さて両親から受けついだMHC遺伝子は両方が発現する。骨髄移植などではその両方が一致しない
と拒絶反応がおこる。
 遺伝子型ABの母と遺伝子型CDの父との間で生まれる子どもの遺伝子型をすべてかけ。また兄弟姉妹の間で、
また親子の間でMHCが一致する確率はそれぞれ何%か?



(考える)



子AC、AD、BC、BD
兄弟姉妹間での一致率25%
親子間での一致率0%(親AB・CDと子AC・AD・BC・BDは一致しない)

★設問3 兄弟姉妹に同じMHCがいなかった場合、他人の中でMHCが一致する人を探すために骨髄バンクがある。
MHC遺伝子が同じである確率は1/200と言われている。他人でMHCが一致するのは何人の1人の確率か?



(考える)



4万人に1人
(1/200×1/200、父母由来の2遺伝子とも一致しなければならないため)

今日は基礎的です。明日はこの内 容の発展編です。