★設問1 原索動物の代表的生物を2つあげよ。



(考える)



ホヤ(ウミタル(海樽))
ナメクジウオ

解説
ホヤは幼生時に尾部に脊索が発達するので尾索類
ナメクジウオは終生、頭部まで脊索が
発達するので頭索類と呼ぶことがある。
両者ともの背側に神経系ができるが
脳のような膨らみはできないし、脊椎動物のように神経を保護するように脊椎ができることもない。

↓ナメクジウオ(国立科学博物館)


★設問2 脊索動物門のホヤ・ナメクジウオ・ヤツメウナギ・ウナギの区別がわかるように名称をあげ、
発生や幼生の時・成体の脊索・脊椎の有無を表にせよ。



(考える)



ホヤ(原索動物尾索類)
・脊索(発生・幼生○・成体×)
・脊椎(×)
ナメクジウオ(原索動物頭索類)
・脊索(発生・幼生○・成体○)
・脊椎(×)
ヤツメウナギ(脊椎動物無がく綱)
・脊索(発生・幼生○・成体○)
・脊椎(○)
ウナギ(脊椎動物魚綱)
・脊索(発生・幼生○・成体×)
・脊椎(○)

解説
 まとめると、生涯のある時期に脊索が形成されるのを脊索動物と総称する。
入試の基本はまだ「原索動物門」「脊椎動物門」と聞かれるが、 学問的には「脊索動物門」というようになっているので、発展問題では「脊索動物門」が聞かれる。


(なお、ギボシムシ・筆石(古生代)は脊索に似た構造ができるので半索動物門ということがある。しかし遺伝子解析からこの構造は脊索とは違うのではないかと最近考えられている。



★設問3 ホヤの幼生はその形態から何と呼ばれるか?



(考える)



オタマジャクシ型幼生

解説
ホヤは成体になると群体になる。東北以北の海産の名産物として変わった味がしておいしい。
教授がホヤが好きな人が多いので、東北以北の大学ではよく出題される。