おはよう。暑い日が続きますね。体に気をつけてがんばろう。今日は画像なしです。

★設問1 約6億年前、先カンブリア紀の最後の時点で、海底に多く出現した殻・運動性の高い頭尾軸もなく、
扁平な多細胞生物のことを何というか?最初の発掘地方はどこの国か?




(考える)



エディアカラ生物群(Ediacara fauna)
オーストラリア(のエディアカラ地方)

解説
 約6億年前(正確には5、7〜5,4億年前)に出現。まったく運動性がなく海底の張り付きプランクトンなどを捕食していたか、
少しだけ海底の砂の上を少しだけ動く性質をもっていたと考えられる。ほとんど運動性はないので頭部軸や消化管などもないと考えてよい。
簡単にイメージすれば、海底に「ざぶとん」のように張り付いている感じである。
昨日のべたように、酸素増加のためにコラーゲンを作り多細胞化できたのであるが、
まだ海中酸素が少なかったため、それを効率よく吸収するため扁平状になったとも考えられる。殻などなく柔らかい構造のみであった。
発掘時代をヴェンド紀と呼ぶので「ヴェンド生物」ということもある。

★設問2 カンブリア紀(5,4億年前)に入ると、海中で生物の種類が急激に増えた。この現象を何というか?
 この時期の化石が最初に発見されたのはどこの国のどの山脈か?そこの国の発掘地にちなんで命名された
この動物群を何というか?
またエディアカラ生物群との差異は何か?

(考える)



(考える)



カンブリア爆発
カナダのロッキー山脈
バージェス(頁岩(けつがん))動物群
エディアカラ生物群と異なり、頭尾軸や運動性をもつようになった。
(また消化管をもったり、炭酸カルシウムの殻をもつものも出現した)

解説
カンブリア爆発とは火山の爆発でなく、カンブリア紀(5,4億年前)に起きた生物種の大量増加(適応放散)である。
 バージェス地方はカンブリア紀の浅海が地盤沈下か何かでそのまま深海に沈み、タイムカプセルのように
その浅海に住んでいた動物群が保存され、それがその後の地層の移動でカナダのロッキー山脈のバージェス地域の表面に出現した。
基盤が泥岩であり頁(ページ)のように薄くめくれるので「頁岩」(けつがん)という。

★設問3 このカンブリア紀にはのちの旧口動物・新口動物の祖先も含め現生の動物の形態の祖先がほぼ出そろっている。
現在の動物の原型はこの時期にできたと考えてよい。ただし、この時期に登場し、その後絶滅した動物もいる。
その動物の名称を2つ書け。
 また私たち脊椎動物(脊索動物)の祖先となった動物の名称を書け。

(考える)



(考える)



絶滅した動物
アノマロカリス
オパビニア
オドントグリフィス
三葉虫

脊椎動物(脊索動物)の祖先
ピカイア