明日11日(土)東大本郷・弥生キャンパス見学会
(主催は私、窓口で聞いてもわかりません。申込み不要、直接来てください)
 午前10時 東大農学部正門前(入ってすぐ左「ハチ公と上野博士像」前集合(南北線東大前駅)無料
 昼までを目安に実施します。

今日は問題ではなく解説です。

遺伝子が働く(DNAが転写され細胞質へ翻訳のために情報を送る)上流域の様子を示した図の@〜Hに適語を入れよ。
@は細胞膜を通過するリガンドを2種類
DはDNA上で赤で示した領域
GはFからHの作る作用を示す。







 









@ステロイド(ホルモン)・チロキシン
A調節タンパク質(転写因子)
B基本転写因子
CRNAポリメラーゼ
Dエキソン
Eイントロン
FmRNA前駆体
Gスプライシング
HmRNA(成熟mRNA)

解説
 リガンドがタンパク質などの場合、シグナル伝達を経て、またステロイド・チロキシンの場合は直接核内レセプターに結合し、それがA調節タンパクとして、遺伝子の上流域(転写される場所の前)に結合する。
また核内にもともと存在する基本転写因子が、転写領域のすぐ前(プロモーターという)に結合すると、このAとBの結合したところに、
CRNAポリメラーゼ(合成酵素)が結合し、DNAの片側の鎖をmRNA前駆体に相補的に読み取る。
 DNAにはエキソンとイントロンがあるが、mRNAではその区別なく全体が転写される。
その後、核内でイントロン(図の黒)部分が切り出され廃棄される
スプライシングがおき、エクソンだけをつなぎ合わせ、キャップ構造とポリAテールというAを持つヌクレオチドが並んだしっぽ(保護構造)が付加されたmRNA(成熟mRNA)となり、核から細胞質に移行しリボソーム上で翻訳される。