おはよう。今日は看護の日。フローレンス・ナイチンゲールの誕生日ですね。これまでお世話になった看護師さん・保健師さんの顔を思い浮かべ、看護師さん・保健師さんに感謝しましょう。

問1 生体内で起こる化学反応による物質の変化を何というか?日本語と英語で答えよ。






代謝・metabolism

問2 代謝のうち、エネルギーを用いて簡単な物質から複雑な物質を合成すること、逆に複雑な物質を簡単な物質に分解しエネルギーを取り出すことをそれぞれ何というか?






答 合成ー同化(anabolism、assimilation)
分解ー異化(catabolism)

問3 同化の具体例を述べよ。





答 炭酸同化(光合成・化学合成)
  窒素同化

解説
 特に植物や菌類・細菌類が無機物から有機物を合成することを狭義の「同化」というのに対し、動物が他の生物の有機物を摂取し消化吸収することも広義では「同化」に含める。
 通常の問題においては「同化」は狭義に使われることが多いが、時々広義で使っていることもあるので注意。両者を区別する時は、狭義を「一次同化」、消化吸収を「二次同化」という。

問4 異化の具体例を述べよ。





答 好気呼吸・嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)

問5 異化で得られたエネルギーは一時的に何という分子に蓄えられるか?その分子の構造を各部位の名称を付記しながら簡略に書け(電車の場合は頭に思い浮かべよ)





答 ATP(アデノシン三リン酸,adenosine triphosphate)











 










分子構造を正確に書ける必要はないが、
アデニン(塩基)+リボース(糖)+リン酸3分子
という名称は必要である。
アデニンにはN(窒素)が含まれる。アデニンとリボースを合わせてアデノシンという。

異化で作ったATPを、様々な生命活動の際、ADPとリン酸に分解し、その時解放されるエネルギー(リン酸とリン酸との共有結合である「高エネルギーリン酸結合」のエネルギー)を様々な生命活動に使う。
 またADP(アデノシン二リン酸)とリン酸は、異化の際エネルギーを受け取るとATPに再構築される。

ATPを分解する時には水を必要とし(加水分解)、合成する時には水が放出される。

ATP+H2O←→ADP+リン酸