昨日のメチオニンエンケファリンの問題のように化学では
5〜10ぐらいのペプチドのアミノ酸配列の構造決定の問題が出ます。
また東京理科大で、バソプレッシンのアミノ酸配列の問題が、生物で出題されました。
 朝のように正式に解くのが筋ですが、出題が予測される代表的な
数ペプチドの問題があります。
(3ペプチドのグルタチオンはすでにやったように結合の特殊性という論点で出題され、配列順序は聞かないでしょう)

 事前に知っておくと、時間短縮でき他の問題に時間を配分できますし、自分が出した答との確認ができます。

そこで、代表的な
・甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(3ペプチド)
・(メチオニン)ロイシンエンケファリン(5ペプチド)
・パソプレッシン(9ぺプチド)
・オキシトシン(9ペプチド)
・ブラジキニン(9ペプチド)

のアミノ酸配列のごろ合わせを
相当苦しいですが考えました。
(これが「離れ業」です)






 

●TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)は3アミノ酸
 環状グルタミン酸ーヒスチジンープロリン(末端のCOOHがCONH2に置き換わったアミド)

このTRHはわずか3アミノ酸なのですが、
・「C末端のプロリンがアミド化(NH2付加)していること」
・「N末端のグルタミン酸が環状化」
という2つの変化が重なるせいか出題されてきませんでした。
しかし、昨日のようにアスパルテームで
メチル化されたのが出題されていることから考えてそろそろ出題されるでしょう。

N末端のグルタミン酸の環状化とは
・グルタミン酸の側鎖はCH2CH2COOHです。
・それとN末端なのでアミノ基NH2が残っています。
このNH2とCOOHが結合し環状化するわけです。
中心の炭素1つ・側鎖の炭素3つ・アミノ基のNが5員環を構成します。間脳視床下部などにはグルタミン酸環状化酵素があります。


(容疑者が否定しても)
「勘ぐる(環状グルタミン酸)
「ヒト(ヒスチジン)」

「プロ」
の刑事

●エンケファリン(enkephalin,encephalin)とは?
ギリシャ語「kephalo(頭の)、en(中)」が語源で、脳内で鎮痛に関わる物質。わずか5アミノ酸のペプチドなので、アミノ酸配列決定の問題
の素材として好まれ、千葉大他で出題されている。
 正確にはC末端側がロイシンのロイシンエンケファリンとメチオニンのメチオニンエンケファリンに分けられます。
出題される時には、どちらのエンケファリンか特定して問われるため、結果的には前4つのアミノ酸を決定すればよいということになります。
正式な解き方はこれまで特集してきたとおりですが、わずか4つなので事前に知ってしまいましょう(出題された時時間短縮ができる)。

4つのアミノ酸は
チロシンーグリシンーグリシンーフェニルアラニン
でその次がロイシンかメチオニンのわけです。

実はこれは
メソポタミア文明の発祥地を少し変に発音した
「チグリスユーフェラテス川」(本当はチグリスユーフラテスが正しい)と覚えましょう。
・「チ」が「チロシン」
・「グリス」が「グリs」でsが複数と考えて
「グリシンーグリシン」
・「フェ」が「フェニルアラニン」です。

●バソプレッシンは9アミノ酸(SS結合あり)
システインーチロシンーフェニルアラニンー
グルタミンーアスパラギンーシステインー
プロリンーロイシンーグリシンーNH2
1位と6位のシステインがSS結合しています。
また最後のグリシンのカルボキシ基はアミド化しています。


16で(文学青年)死す。
(16以外の順番で)
(結核で)血吹く明日
(それでも小説を考えながら、文学の)
プロ・歩く

相当苦しいですね。

●オキシトシンは

でバソプレッシンでは2アミノ酸のみ異なります。

・3番目のフェニルアラニン→イソロイシン
・8番目のアルギニン→ロイシン

3位がイソロイシン、8位がロイシンですから
「さいそくしてヤロ―」です。

●ブラジキニンは9アミノ酸です。

「アルプス栗増え、(栗を売る)
競りのプロ増えつつある」
です。