おはようございます。前半にガイダンス。後半に問題(ホルモン構成物質)があります。

★二次・私大対策直前メルマガ発信
 センターお疲れ様でした。いろいろな想いはあるでしょうが、志望校確定させ、私大・国公立二次に向かって一緒にがんばろう。本日より二次・私大対策のメルマガをスタートします。国立二次前期(下旬
日)まで30日ありますので、国立後期までは約50日あります。特に二次で生物・化学双方で聞かれうる遺伝子とアミノ酸分野を特に重視します。

★センターで生物終了の方へ
 メルマガ解除はすぐにも下記でできます。ただし、このメルマガは2015年度入試終了し皆様を大学生に送り出した入学式付近の時点(たぶん2016年4月8日)に「パスワード」をかけ、内容が見られないようにします。(サイト上で2014年度以前のバックナンバーがそうなっていることをご確認ください。)
 メルマガは毎朝新しい未知のものも含む内容が届くからこそ学習を触発する効果があります。したがって、2016年4月からまた受験勉強を始める新受験生がサイト内に最初から全情報があると、逆に学習効果が弱くなりますので閲覧できないようにするわけです。
 ただ、これまで1年間メルマガをやってきて、大学に入った後の定期試験で役立てたいなどの方のために「パスワード」を入れれば閲覧できるように毎年しています。今年もそうするつもりですが、その「パスワード配信」はすべてが終わった4月8日にしたいと思います。
 したがって以下のどちらかをお考えの上選んでください。

・大学入学後閲覧特に希望しない(パスワード不要)→下記からメルマガ解除ください。
・大学入学後も閲覧希望(パスワード必要)→あと2か月余、メルマガを「流し読み」しながら、4月8日あたりのパスワード受信をした後解除

★1〜3月の質問サポート
 リアルにお会いする形でのサポートは、毎週月曜夜7〜10時、飯田橋の貸し会議室CST(田野尻先生もいます)と、1月27日、2月17日(水)6〜8時、中野共立病院です。またその都度ご案内します。小論文・生物の質問の他、進路相談・単に話したいなどでもOKです。


★3月19日(土)イベント
 各校舎での合格祝賀会の他に、私自身が、3月19日(土)は東大農学部キャンパスのハチ公を見学した後、いろいろ息抜きする企画をしますので、入試が終了し、大学入学までの一番ほっとする時期にぜひおいでください。詳細は国立前期終了時に整理して再発進します。

↓以下、今日の内容

まずは生物と有機化学の接点の部分で、生物二次と化学二次両方出題される可能性がある分野をやりまましょう。

★設問 次の中でペプチド(タンパク質)以外のホルモンを全て選べ

1、チロキシン
2、甲状腺刺激ホルモン
3、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン
4、エストロゲン
5、ろ胞刺激ホルモン
6、ろ胞刺激ホルモン放出ホルモン
7、成長ホルモン
8、成長ホルモン放出ホルモン」



(しばらく考える)


★解答
「1チロキシン・4エストロゲン」のみ。残りは全てペプチド(タンパク質)です。

●解説
ホルモンの構成物質は図のように以下の3つに区分されます。






 


















1(右図)「ステロイド」
ー性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン・テストステロン・アンドロゲン)、糖質コルチコイド・鉱質コルチコイド(副腎皮質からのホルモン)
 この分子構造を書かせる問題は生物では出題されないが、この構造がステロイド骨格であることを読ませる問題は出題される。
 周囲の官能基はホルモンによって、いろいろ付加・置換されたり変化する。
 分子が炭化水素鎖中心(6員環・5員環であるがベンゼン環ではないので注意)なので、疎水性であり、細胞膜・核膜を通り抜ける性質がある。



2(中央)、「チロシン誘導体」―チロキシン・アドレナリン

 チロシンはベンゼン環(正確にはフェノール)を持つアミノ酸の一種。
これについては夕方詳しくやりますが、チロキシンとアドレナリンは「チロシン」由来のベンゼン環を持つ点は共通ですが

3(左図)、「ペプチド(タンパク質)」ーその他全て

アミノ酸の鎖が折りたたまれて立体構造を構成するが、
(内側に疎水性アミノ酸側鎖などが)、分子の外側に親水性アミノ酸側鎖があり分子全体としては親水性(水溶性)となる。


「1,2」をしっかりおさえれば、それ以外はすべてペプチド(タンパク質)なのでわかりやすいですね。

(2アミノ酸誘導体は「単独アミノ酸」の変化したものです。
「ペプチド(タンパク質)」は複数のアミノ酸が「ペプチド結合」でいくつか結合したものです。両者は違いますのでご注意ください。)