問1 動物の栄養段階を積み上げて、物質やエネルギー量が変化する様子を表したものを何というか?




答 生態ピラミッド

問2 生態ピラミッドには4種類ある。何か?その中で逆ピラミッドになる部分がありうるものを2つあげよ。




答 エネルギー・生産量・現存量・個体数
  現存量と個体数は逆ピラミッド部分ありうる。

解説 現存量はある時点で生産者が非常に高速度で増殖しているが、それを食べる一次消費者が多く次々に食べるため、見かけ上生産者が少なく、一次消費者のほうが多くなる場合がありうる。
 個体数は大きな木を小型動物が捕食している場合、大木は1個体、一次消費者は多数となることがありうる。

問3 エネルギーピラミッドは捕食などで死亡枯死などで失われる部分も含めて、ある期間にその栄養段階の生物を経過したエネルギーを全て考えたもので
上下の逆転はない。生産者がある期間に吸収したエネルギー総量を何というか?それから呼吸量を引いたものを何というか?





総生産量
純生産量(=総生産量−呼吸量)

問4 生産者の成長量は純生産量を基準にしてどのように示されるか?また、一定期間後の現存量は最初の現存量を基準にしてどのように示させるか?式を書け。





成長量=純生産量ー(死亡枯死量+被食量)
現存量=最初の現存量+成長量

問5 一次消費者においては生産者の被食量が、二次消費者においては一次消費者の被食量が、「摂食量」となる。
 摂食量を基準に、消費者の同化量はどのように示されるか?





同化量=摂食量ー不消化排出量

解説
 不消化排出量とは消化管を経過したが、消化管管腔から体内に取り込まれることなく、排出される糞のことである。
これ以外は消化管から体内に一旦取り込まれるので、それを「同化量」とみなす。

問6 同化量を基準にして動物の生産量はどのように示されるか?





生産量=同化量ー(呼吸量+老廃物排出量)

解説
 動物の生産量とは、被食や枯死死亡を無視して、一定期間に動物体内に取り込まれる有機物の増加量であり、呼吸量と老廃物排出量(尿)を除く。
 なお教科書によっては老廃物排出量(尿)を無視して記述しているものもあるので、センター出題では「老廃物排出量(尿)」の存在は無視される可能性あり。

問7 生産量を基準に動物の成長量を示せ





成長量=生産量ー(死亡枯死量+被食量)



以上の関係をエネルギーピラミッドに示すと下記のようになる。