おはよう。あと少しですね。がんばろう。ちなみに個人的な話ですが、今日が53歳の誕生日となり、このメルマガが53歳初仕事です。二次試験の最後まで応援します。

問1 毛細血管などが破損した場合、壊れた血管からの出血を防ぐしくみを何というか?





血液凝固

問2 下記上図は血管における血液凝固の流れ、下図は採血した血液を静置した場合の様子を示したものである。1〜4の名称を答えよ。(2は繊維を示す)






 






1血小板 2フィブリン 3血餅(血ぺい) 4血清

解説
 血管が傷つき、血管内皮細胞などに穴があき、血液が漏れるようになると、まずその穴に血小板が集まって穴をふさぐ。川の決壊を止めるために「土のう」を積み上げるようなものである。
 次に、(血しょう中にある成分が凝集した繊維である)フィブリンができ、そこに赤血球などがからめ取られて血餅(血ぺい)ができる。血餅には多くの赤血球がからめとられるので赤色となる。
 採血した試験管を静置すると、試験管下部に、同様なしくみで血餅ができる。上部に残った上澄み液は、血しょうから、血液凝固に使われた成分が除外されたものでもう静置し続けても凝固はしない。これを血清といい、黄色である。

問3 傷をふさいでいた血餅を取り除くしくみを何というか?





線溶(フィブリン)

解説
 フィブリンのことを繊維素(線維素)ともいい、それを溶かすので
「線維素溶解」、略して線溶という。
 生物学用語としては、広く「繊維」という言葉が使われるが、植物と動物を使い分ける時は、植物では「繊維」、動物では「線維」と書く。フィブリン溶解ともいう。
 凝固と線溶を合わせたこのしくみを「凝固ー線溶系」という。