●夏目漱石と東野圭吾
 愛知県立時習館時代文学部に所属し、SF(空想科学、Sciens Fiction)
小説も書いていた私であるが、
大学入学後はあまり読まなかった。読むのは学問的理論書・政治・ドキュメンタリーとなったし、「事実は小説より奇なり」ということも多くなった。
 しかし、いろいろあったのと、船橋市の国語教育に関して議論する必要も出てきたこともあり、
昨年10月30日から特に電車での移動中など合間を見つけて読むようになった。本メルマガでは小説の魅力を発進していきたいが、
今一番読み進めてるのは、夏目漱石と東野圭吾で、並行して2冊ずつ読んでいる。



東野圭吾は、現代作家である。
もともと理系技術者として働きながら推理・青春小説を書いてきた人だ。
 私もあるレストランで働く出産を控えた20代の女性に
「かるく読めて心に温かさが残る」と勧められてよみ、「はまって」しまった。
「虹をあやつる少年」「昔僕が死んだ家」「秘密」を読み、今「片想い」を読んでいる。
 学園・家庭などありふれた日常生活の中に事件が起き、登場人物の会話や話の展開がスムースに読み進められる。
理系的知識も踏まえていることに加え、「伏線」のひき方がすごい。

●15分以上時間がとれるときは夏目漱石を、5分程度のこまぎれな時間では東野圭吾を
 夏目漱石は、日本文学の原点ともいえる文章・言葉遣い・表現にこだわりながら赤線を引きながら読んでいる。
東野圭吾は細切れの時間を使いながらでもスラスラと読みやすい。
 先日もある小学生のお母さんに「小説読みたいけど誰お勧めですか?」と聞かれたので、
夏目漱石を進めたら遠慮され、東野圭吾を勧めてお貸ししたら、短期間で夫婦ともども読まれたので、びっくりしました。
 つまり重たくても読みたい人には夏目漱石、かるく読み進めたい人には東野圭吾がお勧めです。
(今回は導入です。両作家とも、内容面への突っ込みは次回以降にします)