★ニワトリの肝臓やウシの精巣からのDNAの抽出方法(実験手順)を簡単に書け。





@肝臓(精巣)を乳鉢中ですりつぶす
Aトリプシン水溶液を加え乳鉢で十分混ぜる。
B食塩水を加え攪拌する。
Cビーカーにうつし湯せんし、ガーゼでろ過する。
Dろ液を氷水中で冷却し、エタノールを加える。
Eガラス棒で静かにまぜ、DNAをまきつける。

解説
 トリプシン・食塩水・エタノールを使うことが必須です。(同じ役割の他の物質での代替可能)
それぞれの役割まではセンター基礎では聞かれないでしょうが念のため
・トリプシンー細胞内のたんぱく質を分解する。(とりわけDNA分解酵素を除去する)
・食塩水ーDNAとDNAをまきつけるヒストンを分離する。またDNAの電荷をやわらげ凝集しやすくする。
・エタノールー極性のある水分子の水溶液では電荷をもつDNAは溶け込んで析出されないが、極性がないエタノール中では溶解できず集合して析出する。

★問2 DNAはどのような構造になっているか?





二重らせん構造

★問3 次の図の1〜5の名称を答えよ。
















1塩基2デオキシリボース(糖)3リン酸
4ヌクレオチド5水素結合

問4 塩基が水素結合して対面する組み合わせは?塩基の名称と略号で答えよ。





アデニン(A)−チミン(T)
グアニン(G)−シトシン(C)

解説
 「at GC(green campus)」来年は合格して、大学生として緑のキャンパスで(at GC)青春を謳歌しようとおさえましょう。
なおそれぞれを含むヌクレオチド(図の4)があるのでヌクレオチドは4種類ある。


問5 ある生物のDNA中で塩基の比率はAは32%だった。Gは何%か?





答 18%

解説
A=T=32%
A+T=64%
G+C=36%
G=C=18%

A=T、G=Cであることを発見したのはシャルガフでシャルガフの法則ともいう。この法則を活用しながらDNAの二重らせんモデルを組み立て1953年に発表したのがワトソン・クリックである。またもう1つの証拠としてX線回折写真を撮影していたのが、ロザリンド・フランクリンとウイルキンスである。

問6 何が遺伝情報となっているか?




答 DNAの塩基配列