いよいよ明日からセンターですね。気持ちを落ち着けて1年間の勉強に自信を持ってのぞんでください。
 さて生物以外の科目が試験である明日朝のメルマガは一般的な激励とします。明後日の生物試験当日のメルマガがひっかかりやすい項目の最終チェックリストをお送りします。その後3日お休みし、22日(木)から二次対策メルマガとして再開します。センターで終わりの人も諸連絡を発信しますので、22日(木)までは受信してください。解除手続きなどもそこで説明します。
 19日(月)は夕方7〜9時、飯田橋ルノアールで待機します。(5〜7時も田野尻先生待機しています)。何かご相談・ご質問・センターに対する意見交換がある方はおいでください。
 

 さて以下今日の問題ですが、図版はありません。センターで出題される範囲を北里大が出した内容で確認します。





★設問(04北里大/部分/改)
 (  )に適切な言葉を入れよ。

1、顕微鏡にレンズを取り付ける時は、まず( 1 )レンズを付ける。

2、接眼レンズを変えずに対物レンズを10倍から40倍に替えると、プレパラート上の見えている範囲の面積は( 2 )倍になる。

3、接眼レンズを変えずに、対物レンズを10倍から40倍に替えると、接眼ミクロメーターの1目盛りの示す長さは( 3 )倍になる。

4、顕微鏡の分解能を決めるのは( 4 )レンズである。


5、右に移動してしまったゾウリムシを視野の中央に戻すためには、プレパラートを( 5 )に動かす。

6、視野中の物体を右に移動させる時は、プレパラートを( 6 )に動かす。



(考える)



解答
1ー接眼 2ー1/16 3−1/4 4−対物 5−右 6ー左

解説
2・3
「視野自体は同じで、小さな範囲を引きのばして見る。縦・横4倍に引き延ばすので面積としては
1/16の範囲を拡大している。
また接眼レンズ・接眼ミクロメーターは換えていないため視野上の目盛りの幅はみかけ上は同じであるが、
長さは1/4の世界を引き延ばしてみているため、1目盛りの示す幅は1/4となる。


 対物レンズで解像を行い、接眼レンズはそれを引きのばしてみている。
デジカメとパソコンプリンターでは、デジカメの画質が画質全体を決め、プリンターはそれを引きのばしているだけである。
顕微鏡では対物で改造を行い、接眼でそれを引きのばす。

5、6対物レンズで像を倒立させ、接眼レンズではその像をそのままの方向でひきのばして見る。

(接眼レンズを経て目に入る時)
←←←← 

(対物レンズを経た時点)
←← 


→ 試料
 
である。

したがって顕微鏡では倒立像を見ている。
右に移動したように見えた
ゾウリムシは実際には左に移動しているので、プレパラートは右に動かせばよい。(「右に逃げたら右にプレパラートを動かして追え」)

入試では5の聞かれ方が多いが、同じことを別の問い方で聞いたのが6。顕微鏡像を右に移動させるときは、倒立像なので、実際のプレパラートは左に移動させる。