★設問1 下図の1〜5の名称を答えよ。また1〜5の主な機能を答えよ。
またA〜Dは1・2の部分の名称を示しているがこれも答えよ。
6〜9は脳の表面をおおっている1Aでの部位の名称を示したものである。これも答えよ。
また10〜14は1Aでの機能局在を示したものである。10〜14は何の中枢か?








(考える)



1大脳 2間脳 3中脳 4延髄 5小脳
1判断・随意運動・感覚の中枢
2恒常性の中枢
3眼の反射・姿勢保持
4だ液・のみこみ・せき・くしゃみ反射の中枢
 心拍・呼吸運動の中枢
5平衡の維持

A新皮質 B辺縁系 C視床下部 D脳下垂体

6前頭葉 7頭頂葉 8後頭葉 9側頭葉

10判断・思考(前頭葉)
11随意運動(前頭葉)
12体性感覚・皮膚感覚(頂頭葉)
13視覚
14聴覚(記憶)

解説
 図の中で「脳梁」は左右の脳をつなぐ神経線維の連絡部分、「橋(きょう)」は小脳との接続部分。
知識として聞かれることはセンターではないが、
大きな部位を占めているので、図の中で空白に描かれていることがあるが惑わないように。
 間脳・中脳・延髄を「脳幹」といい、生命維持の根幹的な働きをしている。中脳は眼に近く眼の反射が、延髄は口・鼻に近く、口・鼻などの
反射中枢がある。
 なお「眼の反射」は中脳、「視覚」は大脳新皮質後頭葉なので注意。

なお小脳は平衡をつかさどるとともに、大脳の命令をもって行う随意運動の際も、運動の微妙な動きのバランスをつかさどる。
 感覚・機能の対角線の位置に中枢があると考えるといい、目(視覚)の対角線は後頭葉、耳(聴覚)の対角線は側頭葉、背中に位置する筋肉(随意運動)の対角線に位置するのが、
ぎりぎり前頭葉の後部、体性感覚(多くは前面から来る)の対角線は少し後ぎみの頭頂葉である。
 (なお、発音は運動機能をともなうため、随意運動と同じ前頭葉である。)

★設問2 左脳が障害を持った時に、機能が低下するのは、一般的には左半身か右半身か?




(考える)




右半身
(右半身に分布する神経は、一般的には延髄で一部は脊髄でクロスし左脳とつながる)